上川隆也がスーツ姿で岩場を登る“ミスマッチの極み”
上川隆也「傍から見れば異様」
――初回でクライミングシーンがあると聞いたときの心境は?
経験したことがなかったので正直、どうすればよいのか想像が及ばなかったのですが、実は高いところは決して苦手ではない性質(たち)なので、包み隠さず申し上げると…とても楽しみでした!
いざ現場に行ってみると壁面のあらゆるところに“アンカー”が打ってあり、これまで幾人もの方が登攀した形跡を感じ、プロフェッショナルの技や探求心も含めて感銘を覚えました。
――実際にクライミングに挑んでみた感想は?
めったにできない体験なので、楽しく臨ませていただきました。あえていうなら前日が雨だったので岩肌が多少湿っていて、足元を確保するのが簡単ではありませんでした。数cmしかない凹凸に足先をひっかけて登っていくので、ちょっとした体重のかけ方でつるんと滑ってしまうんです。まさに、全身を使う作業でしたね。
でも、岩場の中腹に立ったときの景観は、本当に素晴らしいものがありました。達成感と共に見たら、感慨もひとしおだろうなという思いに駆られました。
――スーツスタイルで登攀するという珍しい体験となりましたが?
岩とスーツって、ミスマッチの極みだったと思います(笑)。傍から見れば異様でしかないでしょうね。
糸村はどこまでも遺留品に対して純粋なだけですが、奇態な男が岩場に張り付いている様を楽しんでいただければ(笑)。ちょっとヒヤッとする場面もありますので、そこも含めてご覧いただけたらうれしいです。