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「40年間ずーっと芝居がかってるなって、自分で引きました」いとうあさこ自叙伝発売インタビュー【前編】

2010/06/20 15:08

約2週間で集中して書き上げたという初の単行本「あさこ 40歳。〜私、生きてる!〜」を発売したいとうあさこ
約2週間で集中して書き上げたという初の単行本「あさこ 40歳。〜私、生きてる!〜」を発売したいとうあさこ

「浅倉南、39歳!」のネタでブレーク中の女性芸人・いとうあさこが10日、自身の40歳の誕生日に初の単行本「あさこ 40歳。〜私、生きてる!〜」を発売した。

本作は、空想好きで、アイドルになりたかった幼少期〜青春期のほほ笑ましい思い出から、テレビでよく語られている、付き合った男性に“1200万円貢いだ”20代の恋愛エピソード、芸の道に目覚めた20代後半〜30代の葛藤(かっとう)や悩みなどを本人書下ろしで収録。多忙なスケジュールの中、2週間で書き上げたといういとうに、初の単行本について、また、40歳を迎えての心境を聞いた。

――自伝を書く、というお話が来た時どう思いましたか?

誰か読んでくださいますかね? って不安だけだったんですが、40歳で記念だからと言っていただいて。決まったら2週間くらいで書かなきゃいけなかったので、まるで走馬灯のように自分の人生を思いめぐらしてがーっと書いてみたんですよ。で、ちょっと少なかったかな〜と思って(出版社に)お渡ししたら「ちょっと写真を減らさないと載りませんって」(笑)。結構わたしの中ではいっぱいトピックを減らしてるんですけど…。皆さんが興味持ってくださるかどうかは別にして、わたしにはパーソナルな事件がそれなりにあったんだなと思いましたね。

――原稿は、いつ、どんな状況で書いていたんですか?

番組のメーク室で、メークさんに「ちょっとすみません」って言ってアイメーク(用品)とかどけてもらって、パソコン置かせてもらって(笑)。地方への移動も、できるだけ飛行機じゃなくて電車移動にしてもらって。乗ったらすぐに書けますから。飛行機だと(電子機器使用可能な)“ファン!”って音が鳴るまでに寝ちゃうんですよね。

――文章を書くのは昔から好きだったんですか?

好きでしたね。小さいころから30歳ごろまで日記をつけてたんです。20代になると恋愛の悩みとか書いてましたが、学生のころとかは、マッチ(近藤真彦)さんにあてたポエムや、既存の曲に合わせて自分で作った詞を書いたり…(笑)。でも今回、書いてる時は気付かなかったんですけど、後で一気に読むと「40年間ずーっと芝居がかってるな」って、自分でちょっと引きました。どこかドラマチックに生きようとしているというか(笑)。

――アイドルやテレビに夢中になったエピソードも多く登場しますね。80年代の思い出はいとうさんの人生に影響を与えたと思いますか? 

今はブログがあったり、トーク番組でプライベートを話したりしますけど、あのころはアイドルがどこ住んでるのか、今何してるとか知らないし。トイレにも行かないと思ってましたから。本当にあこがれのすてきな気持ちを持てたっていうのはすごいですよね。そして、ずっと女子高に通ってたので、“現実を見ない”っていう能力はそこでどんどん培われ…だから、芝居がかってるのかもしれないですね。

――巻末企画の同い年の相田翔子さんと、仲良しの大久保佳代子さんとの対談はいかがでしたか?

翔子さんは同じ時間生きてきて、こんなに穏やかですてきな方がいたんだな、何が違うんだろうなって(笑)。でも、ネガティブな部分もお持ちだそうで「あさこさんはなぜそんなに前向きなの?」って言われたり(笑)。翔子さんはどう思われたか分からないですけど、お互いに刺激があって穏やかないい時間でした。大久保さんとの対談は、翔子さんの約半分の時間なのに言葉の量は一緒くらいだったかな(笑)。で、じゃあ写真撮りましょう、って一緒に撮った写真がすごいブス(笑)。大久保さん、「え〜? ほかにもっとあるでしょ?」って怒ってましたけど、スタッフの人が「これが一番いい写真」って言ってましたよって伝えたら「ああ、そう」って(爆笑)。「最後にいい写真あるから」「この写真知性的」とか一生懸命言ったら納得してました。対談の内容は、あまりに日常過ぎたなと驚きましたね。こんなに人の目があってもブレないのか、ウチらの会話は、という。お酒がなくてもしゃべれるっていう確認もできました(笑)。つい先日、ワールドカップの日本初戦の日にも2人で飲んだんですけど。2人ともサッカー知らないのに「サッカー見よう!」って。で、テレビ中継やってる店はどこもいっぱいだったから大久保さんの家に行って。でも全然2人とも分かんないから、誰かが走ったら「宮本〜〜!!」って。後で聞いたら宮本(恒靖選手)は出てないって(笑)。

――同世代、また、年下の世代の方にメッセージをお願いします。

同世代の女性は、いろんな立場の人がいると思うんですけど、嫁に行ってる人には「下には下がいるぞ」、同じような立場の人には、「結構、楽天的に生きても大丈夫だね」っていうことが分かっていただけたらうれしいです。あと、若い人は、これからの人生で「40歳でこういう人が生きてるなら、まだどうにでもなるな」って感覚で読んでもらえたらいいですね。

(後編に続く)

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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