吉沢亮の喜怒哀楽に迫る!「俺、けっこうすぐ怒っちゃうんですよ」
「完璧なら人間として魅力的というわけではない」
俳優としてデビューして8年目。ことしは映画、ドラマの出演作がめじろ押し。今夏クールでも「サバイバル・ウェディング」(日本テレビ系)では王子様的存在の広告代理店社員・柏木も演じている。
「柏木はいわゆるイケメンで、義波は人殺し。真逆のキャラクターなので演じ分けはしやすいです。義波役はけっこう何でもありで、女装もあります。ヒールを履いたままナイフを向けられてパパっと取り返すシーンがあったり。女装は初めてじゃないけれど、やっぱり歩きづらいなと思いました(笑)」
「仮面ライダーフォーゼ」や映画「銀魂」シリーズ(2017年ほか)などで見せてきたヒーローアクションとは違う動きに挑む。
「今までやってきたアクションは派手に動いてその様をかっこ良く見せるものでした。でも、今回は近接格闘術で、殺し屋らしく最小限の動作で相手を苦しめていく。スマートに動かなきゃいけないし、スピード感も求められます。撮影現場でアクション指導の方についてもらって、かなり練習しています。本当に格闘ができる人に見えていればいいんですが…」
義波は依頼人の復讐を代わりに果たしていくが、吉沢が他人に代わってもらいたいことは?
「趣味が漫画を読むことなので、それ以外の作業は全部、誰かに代わってほしいぐらい(笑)。むしろ漫画は極めたい。台本を覚えるのに精一杯で漫画読んだらダメという日以外は毎日、読んでいます」
漫画原作ものでは「銀魂」で沖田総悟役、映画「BLEACH」で石田雨竜役と人気キャラクターを演じているが、もし、実写化されていない漫画で自分が演じるなら?
「うーん、『BANANA FISH』の主人公アッシュかな? アッシュはアメリカ人だからそもそも国籍が違うんですが、あんな風に熱くてかっこいい男を演じてみたいです」
その整った外見からクールな役柄を任されることが多いが、むしろ人間味あふれる役をやりたい?
「義波もある意味、完璧な男ですが、完璧なら人間として魅力的というわけではない。僕は抜けているところがあってもそれが魅力となるような男性になりたいです」