尺を20分に詰めるポイントは?
――今回、それぞれ大ネタを20分くらいに短くされているのですが、落語の尺を詰める段階で大変だったことはありましたか?
喬太郎:僕の場合は、毎回あまり作り込んでいかないんです。「普段の3分の2くらいでやってくれ」とか言われて(収録現場に)行くんですけど、その場で、アドリブ的に省いても成立するなというせりふを抜いていくんです。でも、ただ成立していればいいわけではなくて、そこに落語としての面白みがないといけないわけですから難しいところもありますね。そういう作業を、あえて作り込まずに芸人の反射神経でやっていくところが生きた編集作業になっていて、とても勉強になります。「今回17分でできているから、他でもできるんだ!」みたいな目安にもなりますし。
一之輔:今回の「天狗裁き」はそんなに長い話ではないので、僕はそんなに苦労はしなかったですね。でも他の回のときは、これだけは言いたいせりふだとか、これを抜いたら噺が台なしになっちゃうみたなせりふ、このせりふが言いたいからやっているというものは、残すようにしています。そして、初めて落語を聞く人にも噺のテーマというか、言いたいことがちゃんと伝わるようにはしようと思っています。
――喬太郎師匠は役者としてもご活躍されていますが、もし、この番組で演じる側になったらどんな役に挑戦したいですか?
喬太郎:そうねぇ。絶対、嫌だよ! その日、都合が悪いって断る!!(笑)。
一之輔: (笑)。自分の落語に口パクでやるのは絶対嫌ですよね。結構、気持ち的に負担が大きいかもしれない…。
9月28日(金)夜10:00-10:45、NHK総合にて放送
【落語】「寝床」:柳家喬太郎、「天狗裁き」:春風亭一之輔
【出演】「寝床」神保悟志、鈴木福ほか
「天狗裁き」西村瑞樹(バイきんぐ)、柳原可奈子、原口あきまさ、西岡德馬、金子昇ほか
【案内人】濱田岳
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