<半分、青い。>“鈴愛と律の物語”が完結!“ふたりの人生”見守ったファン「ありがとう!!」
連続テレビ小説「半分、青い。」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)は9月29日に最終回を迎え、ヒロイン・楡野鈴愛(永野芽郁)と幼なじみ・萩尾律(佐藤健)の長いすれ違いの物語は幕を閉じた。(以下、最終回のネタバレがあります)
「恋愛するタイミングを逃した2人」
鈴愛と律は、同じ日に同じ病院で生まれ、ともに育った幼なじみ。互いのことを誰よりも理解し合っているが、“恋人”という関係にはならないまま、劇中では約40年が経過。
そして最終回(第156回)、「俺でいいの?」と聞く律に鈴愛は「律しかダメだ」と応え、2人は結ばれた。
生まれたその日から始まった、鈴愛と律の関係。それは長い間、幼なじみであり、好きな人であり、きょうだいのようでもある不思議な関係だった。
子役からバトンタッチし永野と佐藤が登場した第12回(4月14日放送)では、律の「俺があいつより一足先に生まれたのは、あいつを守るためだったのかな」というセリフがあった。この頃、演じる佐藤も2人の関係について、ザテレビジョンのインタビューに「恋愛するタイミングを逃した2人、“すごく仲のいい友達”と“好きな人”の中間ぐらいの感覚で演じています」と語った(「週刊ザテレビジョン」18号)。
鈴愛と律に“何か”が芽生えた日
そんな2人の間に“何か”が芽生えたのが第29回(5月4日放送)、高校最後のクリスマス直前の、ある雨の日のことだった。
車の泥はねで汚れてしまったスカートを律に拭いてもらった鈴愛は、ナレーションで「ドキドキしとった。ほいでも、この気持ちは、無いことにしよう、と私は思った。心にしまって、やがて忘れよう」「律にそんなのは、気持ち悪い。私と律に、そんなことは、似合わない」と自分に言い聞かせた。
鈴愛が初めて律への複雑な思いを自覚したこの場面。ここで登場したのが、“雨の音がきれいに聞こえる傘”だ。
鈴愛は「左側に雨の降る感じ、教えてよ。どんなやったっけ」とつぶやき、律に「将来ノーベル賞とるんやろ?なんか発明して」「雨の音がきれいに聞こえる傘」「律、作ってよ。約束」と話したのだった。
演じる永野にとっても印象深いシーンだったようで、クランクアップ後のインタビューでも「律がスカートを拭いてくれるところは序盤の撮影で一番記憶に残っています」と振り返っている。