――具体的に「もう1つ上の作品作り」とはどういうものなのでしょうか?
シーズ1をへているので「ここで百合さんはどうするだろう?」と考える必要がありませんでした。言ってしまえば、“私が感じたこと=百合さんの考えである”という結論に至ったので、「役としてどうするのか」ではなく「このシーンをどうするのか」という時間に充てられたという意味で、もう一段階上の作品作りができたと思っています。
――役と一体化できるのは役者としてとても幸せなことですね。
そうですね。演じていて無理がないというのは私にとって理想的で、その点で百合さんは天職というか(笑)、“演じる”というのは“役を生きること”だと思わせてくれた作品でもあります。
――シーズン1と比べてキャストやスタッフのチームワークはいかがでしたか?
シーズン2の撮影初日、1と変わらないロケーションとスタッフがいて「ホームに帰ってきたな」と感じました。それが1人よがりの考えではなく、リハーサルを終えた際に監督が「OK! 百合が帰ってきた!」って言ってくださったんです。「あーみんな同じ気持ちでいてくださったんだ」と思って、そういう意味でも「私のホームはここなんだな」って思いました。
安心感があって懐が深く、何をやっても受け止めてくださるし、もちろん返してもくださるし、そこの信頼関係というのは、このシリーズをより進化させる要素だと思っています。
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