バンド・首振りDollsの生み出すロックンロールの素晴らしさ
Johnnyのセンチメンタルなアルペジオは「乾いた雨」のイントロへと繋がっていった。メロディアスなJohnのベースラインがサウンドの中でとても優しく響いた。Led Zeppelinの「天国への階段」を思わすイントロのアルペジオと、工場地帯から上がる白く揺れる煙と紫川という北九州・小倉の景色が溶ける「煙突の街」、雪の日の寂しい情景が唄われる悲しい唄ながらも、音色のあたたかさが胸に染みる「冷たい涙」と、バラードが3曲繋げて届けられた。それは、naoの声の絶対的なポテンシャルを感じられたドラマチックな時間だった。
エンディングSEはKISSの「God Gave Rock 'N' Roll to You II」。彼らは常にライヴの最後にこの曲を流し、オーディエンスと共に掲げた両手を大きく広げるのだが、これも自らをロックン・ロールの道に引きずり込んだ偉大なるロックスター達への敬意なのだろうと感じると、どうしようもなく胸が熱くなる。いつかこの景色がもっと大きなものになってくれたらと切に願う。
身ひとつでここまでエモーショナルなロックン・ロールSHOWが届けられるということを証明できる首振りDollsは、その存在そのものがエンターテイナーであると感じた。
そんな彼らの夢は武道館。
ライヴごとにnaoが叫ぶこの夢を、所詮叶わぬ夢への戯れ言と笑い飛ばし、馬鹿にする人もいるだろう。しかし、彼らの音と正面から向き合い、しっかりと受けとめている人ならば、決して戯れ言ではないと確信するはずである。もちろん、まだまだ掲げた夢の場所に辿り着くためには、多くの人が彼らの音と出逢う必要がある。がしかし、出逢いさえすれば、彼らはその夢を実現出来るだけの力を持っていると言っても過言では無い。だからこそ、夢を持ち続けてほしいし、その夢を形にして見せつけてやってほしい。あざ笑う奴やに、“アナタには夢はないんですか?”と問い返してやってほしい。夢を持って生きることが、求めてもらうことの嬉しさが、どれほど喜ばしく生き甲斐のあることなのか。そして証明してほしい。自らを信じてがむしゃらに頑張ることの力の強さと、本当に愛して支えてくれる人達に支えられている幸せが与えてくれる力の強さと、なによりも、首振りDollsの生み出すロックン・ロールの素晴らしさを。
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