BiSH、怒涛の2018年と新曲を語る「6人がギリギリで支え合い戦っている」
――でもあの本を通してモモコさんの思いやBiSHが辿ってきた軌跡を共有できたファンも多かったと思うんです。そういう意味では非常に重要な1冊だったなと。
モモコ「あー確かにそうですね。BiSHは案外、順風満帆に進んでると思われてるところもあるけど、実際にはみなさんと一緒で、痛くてツラい経験もたくさんしてますから。そういう部分を知ってもらえたのは大きかったなって思います」
チッチ「モモコには隠し持った心情がたくさんあるから、それをあの本で知れたことがメンバーとしてもすごくおもしろくて。モモコらしい、モモコにしか出せない本だなって思いましたね」
6人がギリギリのところで支え合い戦っている
――様々な経験を通して成長を続けるBiSHが、ニューシングル「stereo future」をリリースしました。表題曲は流麗なストリングスを盛り込んだ、力強いアッパーチューンですね。
チッチ「この曲は“戦う戦士”をイメージしたものなんですけど、それは決してファンタジーの世界の話ではなくて。今、この時代に生きている人たち全ての曲でもあるなって思うんですよね。そこにはもちろんBiSHも含まれていて。まったく違った個性を持つ6人がギリギリのところで支え合い戦っている、そんな姿も感じてもらえるんじゃないかなって思います。激しいダンスで身体も使うけど、同時に心も爆発させないと歌えない曲ですね」
アユニ「サウンドからダンス、私たちの衣装、そしてミュージックビデオの内容に至るまで、ここまでガチッと一つの世界観を作り上げている曲は今までのBiSHにはなかったと思うんですよね。しかもその世界はBiSHの姿、私たちの気持ちともしっかりリンクしているので、すごくかっこいい仕上がりになったなって思います」
――レコーディングはどんな気持ちで臨みましたか?
チッチ「キーがむちゃくちゃ高いし、胸をつかまれてしまう歌詞だったから、どうしても力んで歌ってしまうところがあって。なので深呼吸しながらできるだけ気持ちを落ち着かせつつ、でも感情を爆発させることを意識して歌いました。そのさじ加減がかなり難しかったので、何度もチャレンジしましたね」
アユニ「この曲では普段あんまり任されることのないサビを担当することになったので、私はとにかく必死に歌いました。ライブでは音源以上の歌を出そうとさらに毎回必死になっているので、ライブでもぜひ聴いて欲しいなって思います」
モモコ「私は……レコーディングのときの記憶がないんですけど(笑)、仕上がったものを聴いたときにメンバー2人の声が重なってるパートが多いのが新しいなって思ったんですよ。私とチッチとか、アユニとアイナ、アイナとハシヤスメ(・アツコ)みたいな組み合わせで、それはなんとなくその2人の関係性を表してるような……あはははは」
チッチ「そんなの初めて聞いたんだけど。適当なこと言ったでしょ、今(笑)」
モモコ「うん(笑)。まぁでもライブでも2人ずつの組み合わせで歌うことになるから、仲良くしといたほうがいいかな、みたいな。チッチと声が重なるところでは、チッチの気持ちをくみ取りながら歌えたらいいなって(笑)」
チッチ「そんなこと思ってないでしょ(笑)」
モモコ「これはほんとに思ってることですよ」
チッチ「そうなの? じゃ、ありがとう(笑)」
アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D からなる楽器を持たないパンクバンド。2015年3月に結成。2016年5月にavex trax よりメジャーデビュー。
公式HP:https://www.bish.tokyo/
■LIVE info
BRiNG iCiNG SHiT HORSE TOUR FiNAL "THE NUDE"
2018.12.22(Sat) @千葉 幕張メッセ9・10・11ホール
OPEN 14:30 START 16:00
【スタンディング】 ¥7,000 ※ブロック指定
【女性限定スタンディング】¥7,000 ※ブロック指定
【指定席】¥7,000
チケット受付URL▶http://l-tike.com/bish
■メジャー5thシングル「stereo future」
2018年12月05日発売
詳細:https://www.bish.tokyo/stereofuture/