12月28日(金)に「年の瀬ドラマ 第2夜『平成ばしる』」(夜0:20-1:20、テレビ朝日)が放送される。
劇作家や映画監督として活動する新進気鋭のクリエーター・松居大悟が脚本&監督を務める本作は、「テレビ朝日」「J-WAVE」「AbemaTV」という実在のメディアを舞台にしたパニックコメディーだ。
テレビ朝日でバラエティー番組のアシスタントプロデューサー(AP)を務める猫宮(稲葉友)が、番組ゲストの松重豊(本人)を出迎えに行く途中、J-WAVEのアシスタントディレクター(AD)である彩香(阿部純子)と出会い騒動に巻き込まれる。
今回、主演を務める平成生まれの俳優・稲葉とヒロイン役の阿部による対談を行い、作品への思いや撮影現場でのエピソードなどを語ってもらった。
ドラマの世界と現実の世界がリンク
――撮影の手応えについて教えてください。
稲葉:とにかく走っているなという印象です(笑)。
阿部:そうですね。私も常に走っている感じです(笑)。
稲葉:どこかでお互い駆けずり回っていて、ちょっと安心したと思ったらもっと事態が大変なことになっている、というシーンが多いのでなかなか落ち着かないです(苦笑)。
阿部:六本木で撮影していて、実際に道に迷ったりしませんか?
稲葉:そうですね。この近辺で仕事していないとなかなか分かりづらいかも…。
阿部:「テレビ朝日」「J-WAVE」「AbemaTV」が六本木に集結しているということを今まで知らなかったんです。撮影中に走りながら、「ここにあるんだ!」という発見がありました。
稲葉:実在のメディアが舞台だから、リアルだし、楽しいよね。
――バラエティー番組のAP、ラジオ番組のADという役柄ですが、演じる上で苦労したことなどありますか?
稲葉:この作品は、あまり職業に関する意識が強くないと思っています。普段はあまりなじみのないバラエティー番組を作っているAPという役柄ですが、猫宮はとにかく目の前のことに必死です。
自分が企画した番組のことに精いっぱいですし、演じる上でもあまり専門的な知識は出てこないので、難しく考えずに演じています。
視聴者の皆様も、あまりテレビの裏側を意識せず、気軽に楽しんでいただけると思います。
阿部:私は今回の撮影で初めてJ-WAVEに行きました。稲葉さんや松居監督はJ-WAVEで番組をお持ちで、このドラマに出てくる番組も実際にあるんです。
そういうふうにドラマの世界と現実の世界がリンクしているので、演じていて面白いですね。私は元々ラジオが好きなので、いつか番組を持ちたいという願望はあったのですが、まさかAD役から始まるとは思いませんでした(苦笑)。