ミスIDでデビュー、セーラーマーキュリー役や舞台「FGO」出演で注目を集める女優・川村海乃の魅力に迫る<原石美女インタビュー>
――確かに、オーディションの時と今では髪型も変わっています。
ミスIDを受けているときは、課題が忙しくて朝3時に寝て、6時に起きて学校に行くみたいな生活をしていたので、寝てなくて顔もむくんでいました(笑)。髪も、学校の課題が忙し過ぎて、ドライヤーをかける時間がもったいなくてベリーショートにしたことがあって、オーディションのときは、その名残でちょうどボブに落ち着いたころでした。
――オーディションの動画では、昔は自分に自信がなかったという話もされていました。
中学が若干荒れていて、小学校の時に仲良かった子がみんな私立に行っちゃって、本ばっかり読んでいたら浮いてしまって、少ししんどい学生時代を過ごしました。でも、専門系の学校になると、個人で楽しくやっている人が多くて、少しずつそれがほぐれていきました。そのタイミングで、オーディションの機会もいただいたので、運命ってあるんだなって思いました。
――デビューまでが本当に運命的ですね。本ばかり読んでいたということですが、昔から読書がお好きなんですね。
学生の頃は年間500冊くらい読んでいました。日本の小説も海外の翻訳小説もライトノベルも漫画も好きです。今、家の本棚が足りなくて、段ボールに詰めて沢山積まれている状態です(笑)。
――好きな作家さんはいますか?
日本人の作家さんだと三浦しおんさんが好きです。でも、あまり作家買いをしないというか、表紙を見て買っちゃうことが多いですね。「伊豆の踊子」とか「雪国」とかって毎年表紙変わったりするので、同じ本を買っちゃったりします(笑)。海外の作家さんだとレベッカ・ブラウンという方が好きで、しんどい時によく読んでました。情緒的で柔らかいところにぐっさりくる感じの文章を書かれる方で、辛いときに読むと気持ちの整理がつきますね。
――ライトノベルや漫画、アニメなどで好きな作品をあげるとしたら?
「セーラームーン」は、アニメも漫画も好きでした。ライトノベルからオタクになったのもあり、「灼眼のシャナ」はずっと好きですね。雑誌だと電撃大王は中学生からすごく好きでした。ジャンプも好きで「ワンピース」とか王道のものも読みます。
「絶対嘘だ」って思いました
――セーラームーンはパフォーマンスショー「"Pretty Guardian Sailor Moon" The Super Live」に出演されていました。出演が決まったときはどんな気持ちでしたか?
最初に決まったときは「絶対嘘だ」って思いました。学生の頃にミュージカルを見ていて、すごくキラキラしていて、でも、ちょっと怖いシーンもあったりして好きな作品だったので、まさか自分が演じさせてもらうことになるとは思わなくて。でも、オーディションを経て稽古をやっていくうちに、あぁ、これホントなんだ、現実なんだって思いました。
―実際に舞台に立ってみてどうでしたか?
すごく楽しかったですね。憧れていたキャラクターになれたというのもありますが、自分がそのキャラクターとして、うさぎちゃんと接したときに、自分を通って気持ちが出てくるというか、本当に自然に感情が浮かんだ時にすごいことだなって思いました。決められたセリフはあるんですけど、それ以外のところは割と自由度が高いところも多くて、自分でも思ってもいないセリフとか動きが出たりもしました。
・2019年1月11日~14日(祝)
大阪・サンケイホールブリーゼ
・2019年1月19日(土)~27日(日)
東京・日本青年館ホール
詳細:https://stage.fate-go.jp/