臆することなく言うところは似ているかもしれない
――演じてみて矢野さんの魅力はどこだと思われますか。
1番人間っぽい。支店自体もあまりうまくいっておらず、そこに送り込まれてきた浩美のことを矢野は認めていない。そこがどう一つになっていくか、というところも面白さだと思います。矢野は「嫌なやつ」や「チャラいやつ」という印象を最初は持たれると思います。でも、その“チャラさ”が効いてくるんじゃないかと思っています。
――「チャラい」というお話がありましたが、塚本さんと似ている部分はありますか。
臆することなく言うところは似ているのかもしれないです。
――実際にズバッと言ってしまったことはありますか。
ズバッと言ってしまったなということばっかりです。言っておけば良かったと後悔するより、言ってぶつかった方が良いと思っているので、思ったことは言う方です。
――ズバッというときに、心がけていることはありますか。
ぶれないことです。自分で少しでも疑問に思っていることがあるのにズバッと言ってしまうと、もし筋が通っている人に反論されたら、ぶれてしまう。そうではなくて、僕は絶対ゴールがここだと思うことに対してはっきり言います。心がけているわけではないですが、筋道通ったことに対してズバッと言うようにしています。でも、インスピレーションなんです。「こっちの方がいいんじゃないのかな」という。監督と「これはどうですか」というようなディスカッションをして、「そっちの方がいいね」と言われるだろうなと思うことに対して提案することが多いです。