キャラクターのイメージは絶対に壊したくない
――コスプレを始めたのはアニメキャラになり切りたいという気持ちからですか?
それよりも、キャラクターと同じ制服があることを知って、興味が湧いたんですよね。当時はコスプレというものを知らなかったから、単純に同じ制服を着てみたいという気持ちからでした。親に内緒で注文して、家でこっそり着て、鏡を見て喜んでいるという感じで。
――本格的なコスプレ活動に踏み出したきっかけというのは?
中学時代の仲が良かった友達がオタクな子で、コスプレイヤーになっていたんです。その子に誘われてイベントに行ってみたんですが、もうびっくりでした。当時はオタクの世界が今のようにオープンではなかったから、「こんな世界があるんだ!」って、驚きの光景でした。その場には自分と同じように2次元コンテンツを楽しんでいる方しかいなかったので、すごく安心した気持ちになったのも覚えています。
――コスプレをされる時、どんなポイントを大切にされていますか?
大前提として、そのキャラクターのイメージを壊さないことですね。衣装やポーズはもちろん、表現も。笑わないキャラでにこってしたら、「あれ?」って思われるじゃないですか。私は作品のキャラクターを借りているので、それを壊すことは絶対にしたくないし、キャラクターのファンの方を傷つけないように、キャラクターを尊重してコスプレをするというのをいつも考えています。
――コスプレの楽しさはやっぱり変身願望のようなものですか?
もちろん普段の自分ではない姿になれるというのはありますが、好きなキャラクターになり切れるのが1番ですね。最近は衣装作りやコスプレをする行程が好きだったりもします。メイクやウィッグカットも自分でしていて、キャラクターに近づいていくのを感じるのも楽しいですね。
――コスプレイヤーになって良かったと思うことは、どんなことがありますか?
メイクが上手くなりました(笑)。ダイエットの成功もコスプレのおかげですね。見られることで意識が変わったし、体型維持はものすごく意識するようになりました。
――コスプレに憧れてはいても、なかなか勇気が出ないという方も多いと思います。そういう方へのアドバイスをお願いします。
私はコスプレって自己満足の世界だと思っているので、勇気が出ない、人前に出るのに抵抗があるという方は、お家で衣装を着て楽しむだけでも全然良いと思います。私自身がそうでしたから。まずはクオリティとかを気にせず、着たい衣装を着て、自分が楽しむためにやってみてください。
それから人に見てもらいたいと思ったら、イベント会場に行って雰囲気を感じてみてください。自分と同じ人たちがたくさんいるし、ちょっと勇気が湧いてくると思いますよ。
【“アイドル×アニメ”インタビュー!乾曜子「桂正和先生はパンツの大先生!」 に続く。同記事は3月4日(月)朝7時配信予定】
取材・文:鈴木康道