モーニング娘。'19小田さくら「歌姫じゃないねって思われることが本当に怖かった」【ハロプロ誕生20周年記念連載】
そんな10期の皆さんは“元気印”って感じですか?
石田亜佑美「思いますね」
佐藤優樹「眠たいときは眠たいですけどね」
小田さくら「だから、その辺が元気印。もはや、それが元気(笑)」
石田「でも、何か10期がモーニング娘。を引っ掻き回してきたなとは思いますね。ちょっとそれが誇りでもあります」
佐藤「私を一緒にしないで。私は正統派に生きてきたんで!」
石田「それはない」
牧野「私、小田さんが合格した11期メンバー募集の“スッピン歌姫オーディション”も受けました! 最終審査でやっぱり研修生から来ている子がいて、小田さんとも一緒だったんですけど、小田さんの歌がすごくうまくて。そのときに自分のスキルを上げたいなと感じたのでハロプロ研修生に入ったんです。だから自分は、2つともオーディションの名前にはふさわしくないっていうか、まだまだ上の人がいたんだなって。実際に合格した“黄金(ゴールデン)オーディション”のことを考えると、つんく♂さんって、その先のこともきっと考えていると思う。なので、私たちがゴールデンになれるようにっていうのもあるんじゃないかな」
小田「 “スッピン歌姫オーディション”っていうオーディションで合格したので、歌姫っていう肩書きをデビューから背負ったことは本当に大変でした。佐藤「でも、実際スゴかったよ。なんなら、すっぴんで歌えば良かったのに(笑)」
石田「そういうことじゃない!」
小田「それは嫌です! そもそも、すっぴんなのは顔じゃなくて、声質とか、そもそも持っていたものとかっていう意味だと思います」
佐藤「小田が覚えているか分からないですけど、小田が優樹にすごくかっこいい言葉を言ってきたんですよ。歌うことに対して私が悩んでいた時期に、小田に対して「歌割りもらって大嫌い!」みたいなことを言ったら、小田が上からではなく大人っぽく『歌姫オーディションで入った私に歌割りがなかったらおかしいですよ、逆に。だから、がんばります』みたいなことを言ったんです。嫌味じゃなく、自分が追いやられている気持ちを冷静になって私に言ってくるところとかかっこ良くないですか?」
小田「最初はね、大変だったんですよ」
小田さんは同期もいない一人の加入でしたしね
小田「歌姫オーディションっていう名目で入ったからには、へたくそでも歌割りを与えないといけないじゃないですか、最初くらいは。そうなったときに『え?どこが歌姫? 歌姫っていう肩書きがあるから歌割りあげたけど、全然歌姫じゃないね』って思われることが本当に怖かった。歌えなきゃいけないんだっていうのはすごかったので、誰よりも歌に対して時間はかけたかなと思います」
佐藤「今だから分かるけど、そのときは『は~? 何を言ってるのこの人』って思ったんです。けど、今考えたら小田ってよくあのメンタルで私にちゃんと応えてくれたとも思う。あの時期、9期メンバーのやっさん(鞘師里保)もなにか『小田ちゃんに負けないように頑張らなきゃ』って言っていた記憶があるし、なにか『おぉ、かっこいい』ってそのときに感じましたね」