山本裕典、芸能界復帰への本心語る「やりたいことをやって死んでいこうと思って」
――主演映画のこともお聞かせください。
「監督とは10年以上前に出会っていて、復帰作の舞台の出演が決まった直後にオファーをいただきました。僕の方は、事務所も立ち上がったばかりで体制も十分に整っていない状況でしたが、これも何かの縁なので、マネジャーとも相談して舞台と一緒のタイミングで映画もやろうと決めました。
で、現場に入ってみたら予算のない映画だったんですよ。スタッフも少人数だし、衣装さんもいなくてアイロン掛けもADさんがやっていたので、“自分の分はやるよ”なんて言いながら自分が着るシャツにアイロンを掛けたり、ロケバスなんてないから移動のときも共演者とタクシーで移動したりして、いわゆる自主制作のような現場でしたね。
いままで経験したことのない環境でしたが、若くて腕のいいスタッフたちとの仕事は新鮮で楽しかったです。作品はモナコの映画祭に出品すると聞いたので、もしかしたら人生初のレッドカーペットを歩くことになるかもしれません。みなさん楽しみにしていてください(笑)」
今日は“素”の山本裕典を出すことができた!
――俳優以外の仕事もいろいろ経験されていますが、いかがですか。
「芸能界にいるだけでは感じることができなかったことがいろいろ分かりました。飲食店も俳優と同じように周りの人の支えがないとうまくいくこともうまくいかないし、お金を稼ぐのはどんな職業でもすごく大変です。
いまDJの仕事をやっていますが、日本ではクラブやDJというとグレーのイメージがありますよね。でも、韓国や台湾ではクラブってリスペクトされている場所でもあるんです。日本でもクラブで働いている方たちは真面目に取り組んでいるので、表に出ている僕が、そんな姿勢に応えていかなければいけないと思っています」
――最後に、dTVチャンネルをご覧になっている方々にメッセージをお願いします。
「今日は“素”の山本裕典を出すことができたと思います(笑)。セヨンさんとの絡みもとても面白かったので、僕に興味がない人でも楽しめる番組だと思いますよ(笑)。みなさん、ぜひ見てください」
やまもと・ゆうすけ●1988年生まれ。愛知県出身。今年3月、舞台「となりのホールスター」、映画「Revive by TOKYO24」で2年ぶりに俳優復帰。Y2名義でDJとしても活躍中。