大黒摩季、NHKホールでツアーファイナル「夢に向かっている人は、みんな“ロッカー”です!」
今回のライブのプランを練っている時、改元を目の前に控えて、世の中も新時代の到来と盛り上がり始め、それを感じた大黒は、“昭和世代”が新しい時代に何を残せるかをテーマにライブを考えることにしたという。
一つは、1部のアナログサウンドと2部のようなデジタルサウンドを通して、ヘッドホンではなく音楽を体感してほしいということ。
二つ目は、コンプライアンスなどで思ったことも言えなくなった時代を経て、令和の時代には、昭和世代はもう一度思ったことを言え、そしてSNSなどの言葉の暴力から令和世代を守っていきたいということ。
三つ目は、平成に多発した災害の中で、熊本では1カ月かかった段ボールの避難所が北海道では5日ほどで出来たのは、被災された方々の悲しみ、傷や努力が、実は次の災害への復旧の糧となっている。だから、誰一人、無駄な痛みなんてないんだ、ということ。
この三つをライブを通して表現したかったという。その思いを込めて歌った「FIRE」、そして「Higher↑↑Higher↑↑」で本編を終えた。
定番の「ら・ら・ら」大合唱も!
アンコールでは、アルバムにも収録されている「Natural Woman」をバックに、アヤナの回想でストーリーは終わり、再び登場した大黒。「夢に向かって戦っている人は、みんな“ロッカー”です!」と語り、麗蘭のギタリスト・土屋公平と共にアルバムから「東京ロケンロー」を披露した。
定番の「ら・ら・ら」では、客席を回り、観客と大合唱し、会場が一つになって盛り上がる。
最後に、もう一度演奏された「LOVE MUSCLE」。ここで、アルバム、プロモーションビデオにも参加した元プリンセス プリンセスの渡辺敦子と富田京子がゲスト出演し、3時間にわたるライブは幕を閉じた。