――「Bloom in the city」は“人と人のつながり”“信じることの大切さ”を歌っていますが、どのような思いを込めて歌詞を書きましたか。
原作の漫画と台本を読んで印象的だったのが、主人公の雪が誰かに決められたことをマニュアルでやるのではなくて、目の前の人に合わせてカクテルを作りたりという信念を持って、屋台バーを営んでいるということ。
すごく柔らかい女の子なんですけど、しなやかな強さを持っているんですよ。
物語自体も優しさにあふれていて、それは雪のしなやかな強さや優しさに守られているからなんだろうなって思って。
人って悪いものには染まりやすいじゃないですか。頑張ろうとする思いよりも、だらける気持ちの方が速く進むと思うし、私もだらけてしまうこともあるんですけど、信じ続けない限りはいい方向に変わることがないと思うんです。
現状が何も変わってないと思っても、信じ続けていたらどこかで変わる可能性は残っているんですよね。
雪はその信じる気持ちがすてきだなって思ったので、一番はそこを描きたいと思ってこの歌詞を書きました。
――「誰もがつながっている 一つの街の中で」という歌詞がありますが、そのつながりを実感することはありますか。
東京に住んでいると、ときどき「自分は一人なんじゃないか」という気持ちになりがちですよね。
私は旅に出るのがすごく好きなんですが、ちょうどこの歌詞を書いているときにメキシコに行っていたんです。
自然と共存しているメキシコのグアナファトという町で、町を見渡せる場所から景色を見ていたら、日本は現代の社会の仕組みが当たり前になっているから、人間本来のことを忘れ去っているんじゃないか、本当はこの町の人たちの方が本来の生き方なんじゃないかって思って。
そう思うと、私たちが最近抱いているストレスって、ほとんどないものなんですよね。一人一人がご飯を食べて消化をして…っていうだけでも立派な仕事だし、そういうふうに循環している地球全体では誰一人なまけていないし、ちゃんとみんなで一つなんだなっていう感覚がすごくしたんです。
――ドラマが放送されて、反響はいかがでしたか。
地元は兵庫なんですが、テレビ大阪で放送中ということもあって、地元の友達が見たよって連絡をくれたりました。
あと、このドラマが決まって原作漫画を読んでいたら、すごくカクテルが飲みたくなって。大阪にライブで行ったときに、一人で有名なバーに行ったんです。そしたら隣の席に同世代の女の子が一人で来ていて、話をしたんです。
彼女は知り合いに連れてってもらったバーでカクテルのおいしさに感動して、たまに自分へのご褒美として一人で飲みに来ているらしくて、このドラマにピッタリ！って思ってビックリしました。
私もドラマの主題歌を歌うことになったという話をしたら、興味を持ってくれて。Instagramのアカウントを教え合ったんですけど、彼女から「すごく楽しみに見ています」ってメッセージを頂きました。
こんなふうに縁がつながっていくのはすてきだなって。まさにそういうことを描いているドラマなので、私の中で話がつながった気がしてうれしかったです。
8月7日(水)リリース
Produced by 片寄明人(GREAT3)
作詞：MICO
作曲：クボケンジ
編曲：鈴木正人(LITTLE CREATURES)
■ライブ情報
SHE IS SUMMER企画ライブ ”FEEL TRIP”
日程：9月3日(火)
会場：SHIBUYA CLUB QUATTRO
チケット代金：3800円(税込)+1D ALL STANDING
出演：SHE IS SUMMER / おかもとえみ
SHE IS SUMMER＝しー・いず・さまー
ボーカル・MICOのソロプロジェクト。
6月1日に開催した、恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンライブ「FOOR COURT」がSOLD OUT。9月3日(火)には、渋谷CLUB QUATTROにて、おかもとえみ(フレンズ)を迎えたツーマンライブを開催。また、活動3周年の集大成となる、“旅と生活”をつづるアーティストブック第2弾を制作中。
ドラマ「まどろみバーメイド ～屋台バーで最高の一杯を。～」
毎週土曜夜0:00-0:30
テレビ大阪、BSテレ東で放送
■SHE IS SUMMER「Bloom in the city」 - Drama version -
◆2019年夏ドラマをラインアップ！◆
