阿部進之介「車の中で…」
――それぞれの役づくり、練習などを教えてください。
阿部:性風俗などに斡旋する仕事のことを女衒というそうで、現在でいうスカウトマン。昔はエージェントといった時期もあったそうですが、そのエージェントさんと話すきっかけがありました。
どういう女の子がそこで働くのか。(辞めて)20年近くたっているけれども、いまだに人間としての付き合いがあるとか、(元風俗嬢で)結婚してる人もいる。性風俗というものを違う角度から見られたので、その世界で人が生きて、生活をして、その後の人生を迎えていくんだということを感じられたのは良かったですね。
馬場:台本を読んだ印象は、(風俗嬢が)精神的に癒しを与えているなぁと思って。そういう意味では、変わった職業ということでもないのかなぁって。
阿部:必要なこと、というのかな。
馬場:うん。実際にマッサージするシーンがあるんですけど、それは風俗指導の先生がいらして、教えてくださったんです。そこで勉強しました。難しかったです。分かんないけど…。
――阿部さんは本作で、裏社会で生きるダークヒーローを演じます。そこで、それぞれの心の奥底に潜む“ダークな一面”を教えてください。
阿部:気付かないですよね、そんなのは自分で。
馬場:そうですか? 私は、自分では気付かないんですけど「言葉がきつい」ってよく言われます。
阿部:言葉のチョイスが変なんじゃなくて?
馬場:変というか、仲がいい子だったらきつくなるというか、雑になるんです。
阿部:気を許してる人の前だと、言っちゃったりはするよね。
馬場:そうです。人間ですもん。
――阿部さんはつい言葉に出ちゃうみたいなことはないですか?
阿部:そういうのなら俺もあるわ。車の中で…。
馬場:ブツブツ言っているんですか?
阿部:これから挑む撮影のシーンはもうイマジネーションができていて、ようは想像力を使って生きているので、嫌なことが頭の中でプレイバックしちゃうんですよね。そうすると、たまにボソッと言葉が出ちゃう。あの時には言わなかったけど、今言葉に出しちゃった、とか。
――車の中が多いということは、一人の空間だから?
阿部:もちろん。電車の中でやっちゃったらやばい(笑)。それは嫌なことだけじゃなくて、もっとこういうふうに言ってあげた方が傷つかなかったかなぁとかもある。芝居でも、本番ではOKでも、後になってこうやった方が良かったかなってプレイバックすることがよくあるんです。復習として。後悔が自分の中ででかくなって、反すうしてしまうくせがある。
8月29日(木)スタート
毎週木曜夜0:25-0:55(全8話)
カンテレで放送
※毎週金曜朝10:00よりU-NEXTで配信
出演=阿部進之介、馬場ふみか、杉本哲太、高橋努、遠藤雄弥、永尾まりや、筒井真理子
▼公式サイト
https://www.ktv.jp/konomys
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