<いだてん>加藤雅也、宮藤官九郎脚本に「ここまでやっていいのかと思うぐらいぶっ飛んでいて楽しい」
中村勘九郎と阿部サダヲがダブル主演を務める大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。
同作は、宮藤官九郎が脚本を手掛けた日本のスポーツの歴史物語。日本で初めてのオリンピックに参加した金栗四三(勘九郎)と、日本にオリンピックを招致した田畑政治(阿部)が奮闘する姿を描く。
8月25日放送の第32回から田畑の目指す東京招致のキーマン、加藤雅也演じる杉村陽太郎が登場している。
杉村は文武両道のエリート外交官で、国際連盟事務次長を務め、柔道6段を持つ嘉納治五郎(役所広司)の“愛弟子”。
国際連盟脱退後はIOC委員となり、1940年東京オリンピック招致にあたってイタリア首相・ムッソリーニとの面会の算段をつけるなど大きく貢献した。
説得力のある話し方や振る舞いを心掛けました
加藤は杉村について今回初めて知ったというが、「あの当時、海外の要人と対等に渡り合える交渉能力があり、立ち居振る舞いにおいてもインターナショナルなものを完璧に身につけた、相当の人物なのだろうなと感じました。
杉村について残された資料は多くはないのですが、参考にある限り読ませてはいただきました。IOC委員に選ばれるだけあって、文武両道に秀でた方だったようです」と印象を語る。
そして、「『いだてん―』に描かれる杉村は一流の社交家であり、ある意味自信家。イタリアのムッソリーニ首相とも渡り合えるほどですから。演技する際、難しいと感じたのは『英語は外交官的に話すように』と、言われたこと。
もちろん指導をしていただきましたが、それがどれくらいできているか分かりません。
ただ、外交官として英語だけでなくフランス語、イタリア語などの数カ国語を駆使してという役柄なので、細かなアクセントというよりは、説得力のある話し方や振る舞いを心掛けました」と演じる上でのポイントを明かした。