入江雅人「ゾンビフェス」の継続に意欲!『これはぜひ続けなければ』
入江がリクエストしたオリジナル曲も!
2部のトップバッターは、ギタリスト&ソングライター・塚本功によるエレキギターの演奏と歌。
入江がお気に入りでリクエストしたというオリジナル曲「キャッチボール」の他、夏の終わりを感じさせる選曲と、情感のあるメロディアスなギターが会場に溶け込み、心地良さに満たされる。
そして再び、入江とオクイの二人芝居「彗星」へ。2人のゾンビ姿は悲哀とかわいらしさもあり、コンビネーションも絶妙で、ほほ笑ましさを感じさせた。
無声映画活弁士・坂本頼光は「活弁がA版なら、B版である」という、作画から脚本、監督、全ての出演者の声も担当した完全オリジナルアニメ「サザザさん」の第4話を披露。
ナンセンスネタを躊躇(ちゅうちょ)なく畳み掛け、観客の戸惑いも置き去りにするほどの爽快なテンポ感を見せる。
そんな坂本のギリギリネタの後には、入手のダンス「DANCE OF THE DEAD」。“ゾンビ”と“ダンス”を見事に融合し、伸びやかで美しく、生と死を超える存在感を生み出す入手のダンスは、ゾンビフェスの目玉の1つ。
ずっと見ていたい気持ちにさせる、不思議な浮遊感に会場が包まれた。
トリを飾るのは、幼なじみの願いをかなえるため、故郷の福岡に戻ってきた男と、その幼なじみの“ラストドライブ”を描く、入江の一人芝居「帰郷」。
夏の終わりの夕刻、海辺で幼なじみに語り掛ける姿が切なさを感じさせる中、ゾンビという架空の存在とリアルな人間ドラマが混在し、一人芝居でありながら無限の風景が広がり、観客を驚かせていた。
なお、1日目には、玉川太福(三味線:玉川みね子)による浪曲版ゾンビも上演。ゾンビ話を名調子で語る様子は、不思議な和洋折衷を生み、新感覚を楽しめるひとときとなった。
最後のあいさつで、入江は「この2日間のゾンビフェスを経て、これはぜひ続けなければなと思った」と語り、多彩な才能が“ゾンビ”という自由なお題を縦横無尽に遊び表現する、この「ゾンビフェス」を続けたいという思いを新たにした様子。
出演者たちも「来年も、ぜひ参加したい」と、期待していた。
8月31日、9月1日東京・CBGKシブゲキ!!
【HP】http://cbgk.jp/schedule/index.html#zombiefes2019