加藤雅也「難しいが、今後もハードボイルド作品を」主演作への思い語る
頼りになる兄貴の加藤&松本
一方、松本は「ハードボイルドの中に純愛(物語)も入っていますけど、男の絆という中で、雅也さんとシンスケさんの3人の絆と友情が見えるといいなと思っていたんです」と役作りのイメージを明かし、「僕の勝手な印象ですけど、(普段の)雅也さんはすごく無口の人のイメージだったんです。家では白いガウンを着て、ワインを片手に葉巻を吸っているイメージを抱いていたけれど、実際にお会いしたらすごくフランクで、コミュニケーションを取っていただいて。不安から入ったんですけど、一瞬で拭ってくれました」と加藤の人柄に感銘を受けた様子。
カトウも「雅也さんが率先して(現場の)空気を作ってくれて、厳しいシーンでも、和やかなシーンでも、二人の懐が大きかったので、弟分としてはその大きな背中を追いかけて走っていればいいかなって。頼りになる兄貴でした」と共演を喜んだ。
劇中ではカトウの頬を松本がいきなり平手打ちするシーンがあるが、加藤は「あれはMATSU君のアドリブです。和やかな雰囲気だったのに、急に切れてパーンッ!とやるから僕は『え…?』って。びっくりですよ」と打ち明けると、松本は「しかもいい角度で入っちゃんですよね」とニヤリ。
最後に、和泉監督が「僕にとって好きな映画になりました。皆さんに応援してもらえたらうれしいです」と観客に呼び掛けた。
公開中
出演=加藤雅也/中村ゆり、松本利夫、カトウシンスケ、熊切あさ美、若旦那/余貴美子、火野正平/AK-69
原作=北方謙三「抱影」(講談社文庫)
主題歌=クレイジーケンバンド「場末の天使」(ダブルジョイ インターナショナル / ユニバーサル シグマ)
監督=和泉聖治
脚本=小澤和義
プロデューサー=中野英雄
公式サイト=http://kagedaka.jp/
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