<ノーサイド・ゲーム>怒涛の最終回!“闘う”日曜劇場には“愛され俳優”が必要だった 大泉洋「いまリアル君嶋です(笑)」
これまでの池井戸作品の日曜劇場と違う毛色
今作、「これまでの池井戸作品の日曜ドラマとは何か違う」と思われた方も多かったのではないだろうか。
愚痴を並べる夫に、君嶋の妻・真希(松たか子)は「ため息つくくらいなら息しないでくれる?」とぴしゃり。毎回愚痴っては妻に甘える夫と、“厳しい”妻とのやりとりが繰り広げられている。「笑った」「名言でた」「辛辣すぎる」と「wwwマーク」がツイートにはあふれ、さらには君嶋も第3話で“ふんどし姿”、5話では“レスリング姿”を披露。「大泉さんまた相撲やるの?」「序盤の相撲が強すぎた」と『水曜どうでしょう』ファンを沸かせるシーンもあった。『ノーサイド・ゲーム』は、大泉洋が主演を務めるからこそのコミカルな演出もなされている。
また池井戸作品原作のTBS日曜劇場といえば、“下剋上”といった、組織と闘う強い男性主人公のイメージが強いように思うが、先に記述した「生きていくのは、つらいなあ」という吐露は、過去の同枠にはなかなか見られない、主人公の人間味と繊細さがあふれるセリフだったと感じる。
大泉洋のサービス精神と気遣い、その人間力
大泉は9月6日放送の「ぴったんこカン・カン」(TBS系)で「炎の料理人 シェフ大泉再び降臨」と銘打った回に出演していた。
タイトなドラマ撮影スケジュールのなか「ぴったんこに出ている場合じゃない」とボヤきながらも、「おみまいするぞー!」と『水曜どうでしょう』ファンならおなじみの言葉を全力で叫んだ大泉。“手際が悪い”“とりあえず何かあったら入れてみる”料理の品々に、ツイッターのトレンドには「シェフ大泉」があがった。
また動画配信サイトとコラボする『ノーサイド・ゲーム』スピンオフでは<日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』大泉洋さん私の勝負メシどうでしょう?>と題し、毎回1人のゲストがドラマのキーワード「勝負」にちなみ、自身の「勝負メシ」を大泉にプレゼン&食べてもらう、という企画をドラマと同時並行で配信。
西郷輝彦ら大御所ゲストにまで紙芝居を描かせるうえ、結局大泉自身は時間の関係上あまり食べられなかったり、求められるままにモノマネを披露したりと、ここでも大泉の“いじられ”っぷりと“ボヤキ”が半端ない。
実は「ノーサイド・ゲーム」放送がスタートする前にも、新ドラマの番組宣伝のバラエティ稼働で「48時間寝てない」(マネージャー談)なかで、全力疾走で「関口宏の東京フレンドパーク」のリハーサルに臨み、本番でも誰よりもしゃべっては番組を盛り上げている姿を見た(マネージャーが体調の心配をするほどに)。また、収録の休憩合間には、自から動いて共演者の俳優たちに話しかけ、気遣う場面も多々目撃した。