<ノーサイド・ゲーム>怒涛の最終回!“闘う”日曜劇場には“愛され俳優”が必要だった 大泉洋「いまリアル君嶋です(笑)」
大泉洋が主演を務めるドラマ日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)が明日9月15日に最終回を迎える(最終回は夜9:00-10:14 ※20分拡大)。
“数字に苦戦する”といわれる夏クールの連続ドラマにおいて、視聴率も平均11.7%(ビデオリサーチ関東地区 9月8日現在)と好評を博している同作。最終回には嵐・櫻井翔が“謎の男”・赤木役で出演することも発表され、注目を集めている。
TBS日曜劇場といえば「ルーズヴェルト・ゲーム」(2014年)や「下町ロケット」(2015年ほか)など、池井戸潤作品が多く映像化されており、「ノーサイド・ゲーム」もそのひとつ。しかし今作は、SNS上にドラマの感想コメントがにぎわうなか、ある”意外性”でも視聴者を盛り上げている。
「ノーサイド・ゲーム」は、大泉演じる大手自動車メーカー・トキワ自動車の中堅サラリーマン・君嶋が、経営戦略室から府中工場へと異動させられ、さらには同社の企業スポーツであるラグビー部のGM(ゼネラルマネージャー)にも任命、14億もの赤字を抱えるラグビー部「アストロズ」の再起に奔走する物語だ。
「アストロズ」優勝へ部員一同と駆け抜ける一方で、トキワ自動車本社では滝川常務(上川隆也)を中心とした不正なカザマ商事買収があるも、君嶋の働きで阻止。滝川は失脚する。しかしそれは経営戦略室長のかつての上司・脇坂(石川禅)の戦略であり、君嶋は脇坂に利用されていたうえ、「アストロズ廃部」を公言されてしまい、見事な手のひら返しにあう。
圧巻のラグビーシーンに息をのむ
今ドラマ、特筆すべきは、「アストロズ」部員に元ラグビー日本代表選手の廣瀬俊朗をはじめ“リアル”なラガーマンを何名もキャスティングしていることだ。だからこその圧巻のラグビーシーンには毎回、息をのむ。
9月8日放送の第9話では、廣瀬演じる浜畑が何度もラックに入り膝を負傷しながらもボールを死守する姿が視聴者の胸を打ち、SNSには「男気に泣ける」などの声があがった。最終回では、アストロズ優勝をかけた彼らの一戦と、ラグビー部廃部をかけた君嶋の社内抗争が並走する。
さらに、脇坂の陰謀が明らかになった同9話ラストに注目したい。米津玄師が手掛けた主題歌「馬と鹿」が流れるなか、信頼していた上司・脇坂に裏切られた君嶋が「アストロズ」監督の柴門(大谷亮平)にこう漏らすシーンがあった。
「生きていくのは、つらいなあ」
放送終了後、SNSには「そうだよね、生きるのは辛いんだよねえ」「グッときた。グッときた。」「最後の君嶋のセリフで一緒に泣いた」といった感動の声が並んだ。