「女優さんに似てませんか?」と言われた戸田恵梨香「人違いです」と一刀両断
4月29日(金)から公開される映画「阪急電車 片道15分の奇跡」の製作報告記者会見が2月22日、都内で行われ、出演者の中谷美紀、戸田恵梨香、南果歩、宮本信子、芦田愛菜と、三宅喜重監督が出席した。
同作は、TVドラマ化もされた「フリーター、家を買う。」などで知られる有川浩のベストセラー小説の映画化。兵庫・宝塚~西宮北口間を片道約15分で走行する阪急今津線の電車内を舞台に、それぞれに問題を抱えた乗客たちが織り成す心温まる人間模様を描く。
婚約中の彼氏を後輩に寝取られ、その恨みから彼らの結婚式にウエディングドレスを着て出席するアラサーOL・翔子を演じた中谷は、「最初に台本を読んだ時は、“何て非常識なことをするんだろう!”と思いましたが、実は多くの女性がしてみたいことなのかも」と分析。また、撮影について「あずき色の車両がとてもエレガントで、中のシートもベルベットの抹茶色ですてきでした。でも撮影中は、お昼ご飯抜きでした。それだけは言わせてください!」と笑みを浮かべた。
思い詰めた翔子と電車の中で出会い、彼女を温かく受け入れる時江役を演じた宮本は「年を重ねたなりの人を見る洞察力と包容力がある役柄でした。幸せな気分になれる作品です」とコメント。また、最近は電車に乗らないという宮本は「近ごろは、電車の中でご飯を食べたり、お化粧をしたりする人がいると聞きます。小さな子供でもお年寄りに席を譲るようであってほしい」とマナーについても言及。
時江の孫娘・亜美役の芦田は「イヌと一緒に撮影して、わたしもイヌを飼ってみたくなりました」と、明かした。そんな芦田について、戸田は「泣くお芝居のときにずっと泣いていて、集中力のある女優さんだなと思った。尊敬しています」と小さな女優の仕事ぶりを称えた。
また戸田は、電車での思い出について「この作品の撮影のために乗った東京から大阪に向かう新幹線で、わたしの席にサラリーマン風の男性が座っていたんです。名古屋まで一緒に楽しくお話をしたんですけど、その方がそのとき見ていたDVDが、わたしの出ている映画で『女優さんに似てませんか?』と聞かれましたが『よく言われるんですよ。全然違います』と答えました(笑)」というエピソードを披露し、会場を笑わせた。
4月29日(金)より全国ロードショー
(関西は4月23日(土)先行公開)