岸谷五朗ら出演ドラマ「天 天和通りの快男児」の続編決定、赤木しげるの最期描く
岸谷五朗コメント
――続編の制作が決まった時の感想
赤木の死というのは「天」の作品の中でも特別だと思います。角度を変えて「天」の1巻から見ると原作の福本先生の成長がすごく見える作品だなと思うんです。福本先生ご本人も仰ってたんですけど、少しコメディーな感じで始まった1巻からいろんなことが起きて変化が生まれて最後は人の生死というシリアスなもので「天」は終わっているんですよね。それがこの作品の魅力で福本先生自身の人生を大きく変えた作品だと思うんです。たくさんのヒット作をお持ちですけど、この「天」に関しては特別な意識が福本先生の中にはあるのではないかと思います。その作品の1番最後の部分はやはりやるべきだと思うんです。赤木の死ではあるんですが…。マージャンを楽しみにしてくださっている方はあれ? と思われるくらいマージャンが出て来ません(笑)。それでも、マージャンは“味”として人の生き死にの話であるにもかかわらず出てきます。連続ドラマの放送が終わるときに、キャストの間では赤木の葬式編をやりたいねと話していたので、今回、こうして葬式編をできることがすごく幸せなことですね。
――台本を読んだ感想
原作の漫画に忠実に作られているなと思いました。尺も気にしながらではありますが、監督や脚本家、プロデューサーも考えていただいたと思います。漫画とは違って具現化するといろいろなエンターテインメントが見えてくると思います。音楽も入ってきますし“死”というテーマを扱っているのに作品自体はエンターテインメントになっていると思います。それは赤木という人間がとてつもなく特別な人だからそれに対していろんな人間が絡み合って、セリフ劇ではあるんですがエンターテインメントになっているんですよね。
――改めて天貴史を演じるに当たっての意気込み
また天に会えるんだと思うとうれしくなりましたし、役者でしか味わえないあの役にまた会えるという秘めたる喜びと言いますか…役者冥利に尽きるなと思いました。メイク・衣装さんも前回の連続ドラマの時と同じ髪型や衣装を用意してくださって、自分の中では終わっていたと思っていたんですがこうしてまた役に入ると天はずっと生きていたんだなと本当に思います。
――視聴者へのメッセージ
マージャンというすごく深い勝負の世界を通った後の話なので、赤木と激闘を交わしたメンバー達が赤木の死に対してどう彼を止めるのか? またはどう彼の死を受け入れるか。そして赤木ならではの人生の判断の仕方もあると思います。本当にさまざまな生き方がぶつかり合うので、楽しみにしていただければと思います。
吉田栄作コメント
――続編の制作が決まった時の感想
この作品の打ち上げの時にもし連続ドラマがうまくいってまた皆さんとお会いできることがあるならば、赤木の葬儀編をやってくださいと言ったと思うんですよね(笑)。僕のその言霊がきっとマージャンの神様に届いたのかなと思いました。言ってみるものだなと思いましたね(笑)。
――連続ドラマで赤木の葬儀編をやらなかったのは心残りだったか
連続ドラマの時はあれはあれでやりきったなという感覚はありました。最後には負け方がカッコイイ男を演じてほしいと言われてましたので前回は演じきれたのかなと思います。赤木はどこか自分と重なるような部分もあるような気がしていて、今回も自分が自分じゃなくなることを一番嫌っていると思うんです。自分の生き方みたいなものを投影していけるのかなと思っています。
――改めて赤木しげるを演じるに当たっての意気込み
前回の時も話したんですが、役者の世界で生きてきた自分を投影したいと思います。最初はマージャンも知らなかったですし、「天」や赤木も知らなかった人間なので。自分は赤木と重なる部分をストレートに表現することで勝負するしかないと思っています。
――台本を読んだ感想
せりふが大変だなと思いました(笑)。それでもプロデューサーに聞いたら原作から比べるとだいぶ削ってあるそうでして(笑)。役者冥利に尽きるなと思いました。赤木と自分が重なる部分とこのせりふを赤木はどういう意識で言っているのだろう? と自分とは重ならない部分に対してうまくアプローチをしていきたいと思います。原作を参考にしながら赤木と一心同体になれるように頑張ります!
――視聴者へのメッセージ
前回もこの作品をやらせていただいて、いかに天や赤木、ひろゆきというキャラクターがマージャンのファンの方やこの漫画のファンの方々から人気があるのかというのをかなり思い知らされました! どこに行っても赤木とお声を掛けてもらえるようになりまして(笑)。もちろんうれしいことではあるのですが、僕が最初にこのお仕事を受けた時よりもプレッシャーにもなってます(笑)。ドラマが放送されてから、改めてお芝居の現場に立たせていただくのでそのプレッシャーを力に変えて僕と赤木が一心同体になれるように頑張ります。
古川雄輝コメント
――続編の制作が決まった時の感想
マージャンが大好きな私にとって、思い入れのある作品の続編を出来ることをとてもうれしく思います。一つの作品が終わると、再び同じスタッフさんやキャストの方々とご一緒したくてもできないことがほとんどですが、視聴者の皆様からご好評を頂いたおかげでまた同じメンバーでお仕事ができます。今から楽しみにしています!
――台本を読んだ感想
葬儀編のアカギのせりふやアドバイスは自分にも響くものが多く、原作を大学生の時に読んだ僕もとても影響を受けました。男同士のマージャンを通した友情や熱量を感じていただきたいです。
――改めて井川ひろゆきを演じるに当たっての意気込み
再度演じる井川ひろゆきも、原作ファンの皆様に納得して頂けるように全力で演じたいと思います。岸谷五朗さんや吉田栄作さんを始め、先輩の役者さんに囲まれた素晴らしい環境で、沢山のことを学び、吸収したいと思っています。
――視聴者へのメッセージ
マージャンに人生を賭けた男たちと赤木しげるの生きざまを是非ご覧下さい!
2019年末にテレビ東京ほかで放送
Paraviでは完全版を11月11日(月)配信