周平さんは、普段から本当のお兄ちゃんみたい
――野村さんとの共演について教えてください。
周平さんは映画「ちはやふる-結び-」(2017年)で一緒だったので、普段から本当にお兄ちゃんみたいです。「困ったときには頼ってね」って感じの人なので、信頼できるお兄ちゃんみたいな存在なのに、お芝居の中では冷たいことばっかり言ってごめんなさいって思ってます(笑)。
――野村さんとアトムには、かなりのギャップがあるようですね。
アトムはほとんどしゃべらない役だから、リハーサルとか段取りの最後に、しゃべりたくてアドリブ入れてきたりするんですよ(笑)。それに返すのがすごく楽しかったです。もちろん映像には入らないんですが…。
普段、結構しゃべるタイプだから、しゃべらない役でしゃべりたかったんだろうなって思いました。休憩中もずっとしゃべっていましたし。周平さんは監督とすごく仲いいんですよ。
監督が「じゃあ周平に任せた」って周平さんに言っている場面も多くて、監督と役者以上というか、すごく強い信頼関係があるんだろうなという感じでした。
――優希さんも監督から絶賛されたそうですが、監督とはどんなお話をしましたか?
監督は「美青ちゃんが思うウランをやっていいよ」って言ってくれたんです。私のことも信頼してくれたみたいで、すごくうれしかったです。
だから、監督が大事にしたいというシーンは、期待に応えなきゃって思って何回も台本を読んで考えてました。
特に橋の上でウランとアトムがお互いの思いを伝え合うシーンなのですが、撮影日は相当プレッシャーでした。しかも、クランクアップの日で、最後の撮影だし、私のせいで予定より長引いたらどうしようって。
そのシーンの中に、ウランが川に向かって携帯を投げるカットがあるんですけど、撮影の関係で投げるチャンスが2回しかなかったんです。結局、1回目では納得できなくて、「もう1回やりたいです」って監督に言って、やらせていただきました。もうこれで終わりだと思うと余計に緊張したんですが、何とか頑張りました。
10月11日(金)公開
出演:野村周平 優希美青 柏原収史 伊藤ゆみ 冨樫真 星田英利 渡辺真起子 石橋蓮司
監督:ANARCHY
脚本:梶原阿貴
企画・プロデュース:高橋ツトム
【HP】https://walkingman-movie.com/