中井貴一、三谷幸喜監督とのタッグで“超大ヒット”も「コメディーだと思って撮影していなかった」
また、一緒に作品を作る上で、三谷監督からどんなオーダーがあったのかという問いに「僕たちの世代って監督がカットをかけるまでは芝居を続けるんだという教育を受けてきたんですよ。ですから、習慣でせりふが終わっていても、監督のカットがない限りは続けるというのは僕とか佐藤さんには当たり前なんです。
でも、三谷さんが俺の所に寄ってきて『面白いことをやるとカットがかけられなくなるから、せりふ終わったら動かないで!』って言われたんですよ(笑)。『芝居をしないで! ずっと見たくなるから』って言われました。それが最も印象的でしたね」と明かした。
感謝のメッセージ
そして中井は、あらためて大ヒットの御礼を込めて「今日が『記憶にございません!』に関する最後の仕事になります。公開してから1カ月、このようにまた舞台あいさつができるというのは、われわれだけでなくスタッフたちもみんな喜んでいると思います。
映画というのはお客さんに入っていただいて初めて完成するものだと思います。これから私も佐藤さんも三谷さんも他のキャストも、別の役で皆さんの前でお会いすることがあると思います。
僕らがデビューした時は、日本映画があまりよくないときでした。徐々によくなってきて、僕たちもあと何年俳優をやっていけるか分かりませんが、なるべく日本映画のために尽力していけたら幸せだと思っています。
仕事を始めてから40年たちます。デビューした時には40年後どうなるか分からなかったこの2人が、今こうやって並んで舞台あいさつをできるというのは本当に心から幸せです。
今日は足場が悪い中お越しくださいまして心から感謝しております。明日(12日)すんごいの(台風)がきます。ご自宅の方で、御身大切にお過ごしいただければと思います。本当に今日はありがとうございました」と、ファンにメッセージを送った。
取材・文=尾形正奈
公開中
出演:中井貴一 ディーン・フジオカ 石田ゆり子 草刈正雄 佐藤浩市
小池栄子 斉藤由貴 木村佳乃 吉田羊
山口崇 田中圭 梶原善 寺島進
藤本隆宏 迫田孝也 ROLLY 後藤淳平(ジャルジャル) 宮澤エマ 濱田龍臣 有働由美子
製作:フジテレビ 東宝
制作プロダクション:シネバザール
配給:東宝
コピーライト:(C)2019 フジテレビ 東宝
映画公式サイト:https://kiokunashi-movie.jp/