<遺留捜査>上川隆也、新作スペシャルでの衝撃な展開に「“新しい糸村”が描かれる一作になる」
上川隆也のコメント全文
セカンドシーズンの第5話で、田中哲司さん演じる同僚が凶弾に倒れるエピソードがあり、そのとき初めて糸村がそれまでの彼とは違う、取り乱したような挙動を見せましたことを思い出しました。
糸村は他人からの評価に興味がなくいつもひょうひょうとしているのですが、あの瞬間、仲間のことになるとその立ち位置や思いが大きく変わるようなキャラクターになったと思ったんです。
当時は糸村が月島署に異動してまだ日が浅かったので、出会って数カ月の同僚に対してあのような態度を取った糸村が、数年間という長い時間をともにしてきた村木さんがこのような境遇に見舞われた際にどのように振る舞うのかということを今回はとても考えました。
糸村と村木の関係はある意味、「遺留捜査」における大きな柱の一本だと考えていますので、今回の展開は、本当にこれまでにない喫緊の事態だと思いました。実は、糸村も過去に一度撃たれているのですが、そのときはあまり大事にならなかった記憶があるんです(笑)。でも、村木さんが撃たれる、ということは、こんなにも大きく重い出来事になるのかと、改めて思い知らされた気持ちです。それは、やはり糸村にとって村木さんがどんなに重要か、という証なのでしょう。
「遺留捜査」ではこれまでスペシャルを含めて何作もさまざまな物語をお届けしてきましたが、今回のスペシャルは“新しい糸村”が描かれる一作になるのではないかと思います。