佐々木「人を笑わせるということはダイレクトに反応が来るからこそ面白い」
――映画さながら息がぴったりですね。
中井:蔵之介くんとの撮影は本当にラク。ラクと言っては失礼かもしれませんが、前作で初めて一緒にやって、急にこれをやったら絶対にダメだろうなということを思いついてやってみても何も言わないし、何ならドンと受け止めてくれる。
僕はご一緒する前まで蔵之介くんの芝居を見て、硬質な感じだと勝手に思っていたんですよ。でも実際にお芝居をしてみたら全く違う。すごくフレキシブルで何でも受け止めてくれる。
そして芝居ってこれが大事なんですが、受け止めるだけでなく投げ返してもくれるんですよ。芝居はどちらかだけというのではなく、立場が入れ替わることも大事なので。それができる人と一緒に芝居ができるというのは本当にありがたかったです。
佐々木:そう言ってくださるのは本当にうれしいです。それもこれも今回の作品は喜劇なので、よりそのキャッチボールの大事さを感じたところはあります。やはりアンテナを張り巡らさなければ人を笑わせることはできないですから。
貴一さんがどういう芝居をするのか、それにどう返したら面白いのか、そればかり考えて芝居をしていました。
中井:本当に人を笑わせるということは難しいもんね。
佐々木:ダイレクトに反応が来ますから。だからこそ面白いところもあります。