仮面女子・猪狩ともかが卒業発表直後に心境を告白「ずっと私を救ってくれた場所でした」
終演後には囲み取材も行われ、卒業を決意したきっかけや今後の活動への意気込み、卒業までにやっておきたいことなどを聞かせてくれた。
最後のワンマンライブはフルで出演したいです!
──改めて、今の心境を聞かせてください。
私は事故に遭って車いす生活になったことで、それまでになかったお仕事…主にパラスポーツですけど、そういう新しい道が開けたので、それを仮面女子の猪狩ともかとしてではなく、個人として活動していきたいと思って卒業を決意しました。
──決意したきっかけはあったんですか。
個人で活動していきたいなって思ったときに、いつ卒業するべきかなっていうのはずっと考えていて。今年はオリンピックやパラリンピックが控えている節目でもありますし、仮面女子もワンマンライブがあるのでそれをやりきって卒業しようって思いました。
──今も目が潤んでますけど、発表のときは声が震えていましたね。
どうしても涙が出ちゃいますね。感情がドバーッと出てしまうタイプなので。自分でも泣かずに話せるとは思ってませんでした。
──ファンの方が驚いている様子は分かりましたか。
何も見られなかったです。頭が真っ白になっちゃって。みんながどういう反応してるんだろうとか、見るのが恐かったというか。ファンの方の顔が見られなかったです。
──メンバーの皆さんにも何も言ってなかったんですか。
そうですね。メンバーにもファンの皆さんと同じタイミングで。どう伝えていいか分からなくて。事務所の方には相談しましたけど。メンバーはみんな仮面女子の未来を考えて活動してるので、そんなときに私の卒業の話をするのは申し訳ないなっていう思いでした。
──これからも仮面女子と一緒に活動する機会があるかも…とおっしゃってましたね。
卒業しても事務所には残るので。私が一人で参加してたパラスポーツのイベントも、最近はメンバーも一緒に出て盛り上げることも増えていたので、そういう機会が続いていったらうれしいなと思います。
──具体的にどんな風に活動していく予定ですか。
YouTubeのチャンネルを開設して、そこでいろいろ自分が町に出てバリアフリーのチェックをしたり、車いすでも楽しんでる様子を発信していきたいです。今までもやりたいなと思っていたけど、なかなか行動に移せなかったことを。
──グループに在籍しているうちにやっておきたいことはありますか。
車いす生活になってからワンマンライブは今まで2回やってるんですけど、途中でステージをはけて休憩する時間がどうしてもあったので、今回はフルでやりきりたいと思ってます。自信はまだないですけど、やるしかねえ!って感じです(笑)。
──(投球のフォームをしながら)他にもやり残したことありますよね。
あ、始球式でノーバン投球(笑)。今まで3回やらせていただいたんですけど、ノーバンはできてないのでビシッと決めたいです。
──猪狩さんにとって、仮面女子とは何でしたか。
私を救ってくれた場所。候補生として活動してきて、なかなか仮面女子になれなくてくじけたこともあったんですけど、仮面女子になりたいっていう思いがあったから続けてこられたし、ずっとずっと私を救ってくれた存在ですね。
取材・文=青木孝司
9月19日(土)東京・Zepp Haneda
猪狩ともか著「100%の前向き思考 生きていたら何だってできる! 一歩ずつ前に進むための40の言葉」
5月8日(金)東洋経済新報社より発売
▼公式サイト
https://kamen-joshi.com/
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