「ピン芸人が『R-1』に出ると、“グゥ~!”って力が入りすぎちゃう。その“グゥ~!”は、見ているお客さんが引くんですよ」
――さて、今年の「R-1ぐらんぷり」では、敗者復活戦で3位という結果に終わり、残念ながら決勝へは進めませんでした。振り返ってみて、いかがでしたか?
紺野ぶるま:惜しかったですね。私、ほんとに3位でした? もっと上じゃなかったですか?(笑)…って思えるくらい、出来はよかったなとは思ってるんですけど。
――マヂカルラブリーの野田クリスタルさんが優勝、という結果については…?
紺野:敗者復活戦のメンバーと一緒に見てたんですが、やっぱり野田さんが一番ウケてましたし、私自身も「うわ~、おもしろ!」ってなったので、全然納得です。ただ、ひとつ思ったのは…もともとコンビで活動している芸人さんにとっては、たぶん「R-1」って、一世一代の勝負を懸けた賞レースというわけではないですよね? でも逆に、それくらいニュートラルなスタンスの人だからこそ、優勝まで行くんだろうなって。その点、ピン芸人が「R-1」のステージに上がると、(両こぶしを握りしめて)「グゥ~!」ってなっちゃうんですよ。
――力が入りすぎる、と。
紺野:はい。で、その「グゥ~」は、見ているお客さんが引くんですよね(笑)。だから、野田さんだったり、すゑひろがりずの南條(庄助)さんくらい肩の力が抜けてる人のほうが、笑いやすいんだろうな…っていうことを、今大会で学びました。
――ネタの評価が高い紺野さんですが、「R-1ぐらんぷり」や「女芸人No.1決定戦 THE W」などの賞レースでは、いつも今一歩のところで優勝を逃しています。この現状については、どうとらえていますか。
紺野:不甲斐ない、の一言です。やっぱり、「グゥ~」ってなっちゃってるんでしょうね。力が入りすぎているんだと思います、「絶対優勝するぞ!」って。
――ちなみに、ピン芸日本一を決める「R-1」と、女性芸人日本一を決める「THE W」と、出場する際のスタンスに何か違いはあるのでしょうか?
紺野:いえ、まったくないですね、少なくとも私にとっては。…あ、でも、予選の楽屋の雰囲気は、「THE W」のほうがちょっと怖いかも(笑)。みんな普通にしゃべってるんですけど、表情がいつもと少し違うというか、なんか固い感じはありますね。
――今後、賞レースでの優勝も大きな目標だと思いますが、そのほかに、芸人としての目標は?
紺野:今後もDVDは出していきたいですね。そのためにも、いいネタを作り続けたいです。
あとは、今度舞台に出させてもらうんですね(※パルコ・プロデュース「裏切りの街」5月31日[日]~6月16日[火]、東京・新国立劇場 中劇場ほか)。これまで小劇場の舞台に2回ほど出演させていただいたことがあるんですけど、それをきっかけに自分でコントの台本を書けるようになったので、今回の舞台でもいろんな経験をさせてもらって、ネタにもフィードバックできたらいいなと思っています。
――では最後に、ひとつお願いがあるんですが、「ザテレビジョン」をお題に、「ち○こなぞかけ」を…。
紺野:ええ、全然いいですよ。えーっと…(※数十秒間、黙考)…あの、すみません、「レモン」に変えてもらってもいいですか?
――大丈夫です(笑)。逆にすみません。
紺野:はい、芽吹きました。「レモン」と掛けまして、「ち○こ」と解きます。その心はどちらも「ナマが一番いいでしょう」。
――(笑)。さすがです!
紺野:(ブラを直しながら)ありがとうございます、ありがとうございます(笑)。
2020年3月25日(水)発売/3000円+税/Contents League
■パルコ・プロデュース「裏切りの街」
[東京公演]
2020年5月31日(日)~6月16日(火)
新国立劇場 中劇場
[大阪公演]
2020年6月20日(土)~22日(月)
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
<スタッフ>
作・演出:三浦大輔
音楽:銀杏BOYZ
<出演>
髙木雄也 (Hey! Say! JUMP)
奥貫薫
萩原みのり
米村亮太朗
中山求一郎
紺野ぶるま
村田秀亮 (とろサーモン)
【HP】https://stage.parco.jp/program/uragiri2020/