森川智之「ブラックマスクは期待以上の悪いヤツで、かつ卑怯者でした(笑)」<映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」インタビュー>
「ハーレイ・クインは、とても魅力的。身近にいたら大変だと思いますけど(笑)」
――本作にお話を戻します。森川さん演じるブラックマスクと対決する主人公のハーレイ・クインについて、森川さんはどのような印象を持ちましたか?
森川智之:とても魅力的ですよね。ハーレイ・クインが、これだけ人気が高いのは、やっぱり見ていて放っておけないところかな。次にどう動くのかというギリギリ感と、その結果どうなってしまうのかというハラハラ感と。実際、こんな女の子が身近にいたら大変だと思いますけど(笑)。
今回、タイトルに「華麗なる覚醒」とありますが、彼女の新たな魅力が覚醒するというところは、本当に注目してほしいなと思います。女性の方々にも見てもらいたいですね。
――本作では、ハーレイ・クインだけでなく、女性の強さが大きなテーマとなっていますが、森川さんが「女性には絶対敵わない」と思うのはどんなときですか?
森川:う~ん、何だろう? 敵わないことだらけだからなぁ(笑)。強いて敵うことといえば、“体力”かなと思うけど、いやいや、本作の女性陣はそこも全然負けてないし。本当、強いですからねぇ(笑)。
そもそも、男性の魅力というのも、女性が感じるものだったりするじゃないですか。そう考えると、世の中のものは全て、女性の感性が動かしているのかもしれませんね。エンタテインメントの世界も、女性の共感を得られなければ成立しないというのは、ある意味で事実だと思いますし。お店とかだって、女性が列をなせば成功、みたいなところがありますからね。
――よく言われることですが、やはり、男性は女性の手のひらの上で転がされているほうがいいのでしょうか(笑)。
森川:うん、そう思います。転がされて、しかも転がされてることに男が気付いていない、というのが一番幸せなんじゃないかな(笑)。
――映画は現在公開中ですが、これから見てみようと思っている読者に向けて、森川さんオススメのアクションシーンを教えてください。
森川:終盤、ブラックマスクが車でハーレイ・クインから逃げ出すシーンで、それを追う彼女のローラースケートと、さらにバイクが加わって、三位一体のカーアクションが展開するんです。そこは本当に見応えがあって、かつ笑えるという名シーンになっているので、ぜひご覧いただきたいですね。
――では、「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」の日本語吹き替え版ならではの見どころは?
森川:ハーレイ・クインの声は、「スーサイド・スクワッド」から引き続いて東條加那子が担当しています。彼女のキュートな声もとても魅力的なので、注目していただけたら。そして、ハーレイ・クインという天真爛漫な悪と、ブラックマスクというサイコな悪の対決、ということで、どちらの悪が勝つのか、ぜひ楽しみにしてもらいたいなと思います。
それから、ハーレイ・クインというヒロインは、コスチュームも含めて、ダークな世界を描いているDC作品の中でも独特の“光”を放っていて、とても魅力的なので、その辺りにも注目していただきたいですね。
――ちなみに、DC作品の中で、森川さんの一番好きなキャラクターは?
森川:やっぱりどうしても、バットマンになっちゃいますね。残念ながら、まだ演じたことはないんですけれども。以前、「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」(1997年)という作品で、クリス・オドネルが演じたロビンの吹き替えを担当させていただいたことがあるんですが、そのときは、「いつか自分もバットマンをやりたいな」と思いながら演じてました(笑)。そのくらい、バットマンは憧れのキャラクター。本当にいつの日か、演じてみたいですね。
公開中
監督:キャシー・ヤン
製作:マーゴット・ロビー、ブライアン・アンケレス、スー・クロール
<キャスト>
ハーリーン・クインゼル/ハーレイ・クイン:マーゴット・ロビー(東條加那子)
ヘレナ・ベルティネリ/ハントレス:メアリー・エリザベス・ウィンステッド(鷄冠井美智子)
ダイナ・ランス/ブラックキャナリー:ジャーニー・スモレット=ベル(村中知)
レニー・モントーヤ:ロージー・ペレス(高乃麗)
ビクター・ザーズ:クリス・メッシーナ(姫野惠二)
カサンドラ・ケイン:エラ・ジェイ・バスコ(花澤香菜)
ローマン・シオニス/ブラックマスク:ユアン・マクレガー(森川智之) ほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
【HP】http://wwws.warnerbros.co.jp/harleyquinn-movie/