眞栄田郷敦は「最後までつかめなかった(笑)」
――映像制作会社に勤めている役を演じるにあたって、今まで一緒に仕事をされたスタッフの方などを参考にすることはありましたか?
具体的にこの人をモデルにというのはないですが、制作会社の雰囲気などは、今まで見てきたものを参考にしてやっています。
――台本では、いわゆる“業界人”のような口調や、楓が子ブタの撮影に奮闘するシーンもありましたね?
楓の仕事に対して真っすぐなところを見てもらえるかなと思います。
子ブタの撮影は、クランクインをしてすぐに行ったのですが、子ブタがものすごい叫び声を上げていて大変でした(笑)。一緒にいた子イヌはとてもいい子だったので、余計びっくりしました(笑)。
――他に印象に残っているシーンはありますか?
征史郎(眞栄田)と2人で夜明けを見るシーンがあるのですが、そこに至るまでの2人の会話だとか、距離が縮まってくる感じは、監督のこだわりが詰まっている部分です。カットを割らずに長まわしでやったり、撮影前から「とある映画を見て空気感を感じていて」とも言われていました。
――眞栄田さんとは初共演ということですが、いかがでしたか?
郷敦は、すごく落ち着いた印象で、最後までつかめなかったですね(笑)。撮影のスケジュールが割とタイトで、疲れているようなこともあったのですが、弱っている姿がかわいらしいなと思いました(笑)。
――眞栄田さんは山本さんにはどんなふうに接してこられたのでしょうか?
私だけでなく皆さんに対してもテンションが一定に保たれていて、落ち着いた、少し恥ずかしがり屋さんなイメージです。
――一緒にいるときはどんな話をしたのですか?
スタッフさんに女子が多くて、女子トークというか本当に他愛もないことを喋っていたんです。そこに巻き込んでしまって、あまり男性には質問しないような、女子の行動についてどう思うかを聞いたりだとか、本当に申し訳なかったなと思います。年下の男子というよりも、弟みたいな感じでした。
――2度目となる工藤さんとの共演はいかがでしたか?
前回共演したとき、工藤さんは年上だと勝手に思っていたんです。でも、今回、同い年と判明して、福岡に住んでいたという接点もあったので、その話もしました。私とはすごく対照的で、社交的ですね。現場を盛り上げてくれるので、一緒のときは助かりました。