新海誠監督「天気の子」アニメーション制作の裏側に迫るメイキングドキュメンタリー公開
新海誠監督最新作「天気の子」のBlu-ray&DVDの5月27日(水)のリリースに先駆け、Blu-rayコレクターズ・エディションに収録される映像特典「メイキングドキュメンタリー」の中から、作画や美術背景の制作現場、主題歌や劇伴(劇中に流れる音楽)のレコーディング風景など、アニメーション制作の裏側に迫る映像が一部公開された。
公開されたのは、映画が完成するまでの約1年間の制作過程の映像だ。企画書から脚本、ビデオコンテまでを新海監督が作成し、それを設計図に、作画や美術背景、CG、撮影、そして音楽など、各セクションの作業が進められていく。打ち合わせを重ね、各セクションのアイデアを結集させ、いくつもの手法を試行錯誤しながら作品のクオリティを高めていく様子、それぞれどんな思いを込め作られてきたのかがわかる。
作画監督の田村篤は、新海作品への参加を「従来のアニメーションの作り方とは少し違う作り方をしている、その様子を見てみたかった」と語り、個性的な脇のキャラクターの誕生秘話や、新海監督のコンテの要素をいかに作画に落とし込むかなどを明かしている。
美術監督の滝口比呂志は、美術背景を描くにあたり「キャラクターの性格や生い立ちを大切に、いつも以上に細部にまでこだわった」と語り、編集プロダクションのため紙の印象を強めたり、夏美の清涼感を出すために、色合いも全体的にグリーン系にコントロールをしている点などをあげた。
脚本ができたタイミングから制作が始まっていた主題歌も、仮歌の段階でビデオコンテに合わせて確認をくり返し、何度も曲や映像を調整しながら、「その上、さらに上」を目指して完成に向かっていくのがうかがえる。今作の主題歌のうちの「祝祭」「グランドエスケープ」にボーカルとして参加した三浦透子との顔合わせやレコーディングの様子、新海監督も同席して行われた、劇伴のストリングスのレコーディング風景なども見ることができる。
メイキングドキュメンタリーにはほかにも、白熱する打ち合わせの様子や新海監督の自宅作業風景、キャストとスタッフらによるビデオコンテ上映会、醍醐虎汰朗、森七菜、小栗旬、本田翼などキャストたちのアフレコの模様、初号試写や世界最速上映、そして初日舞台あいさつなどが、約1時間半というボリュームで収録される。
コレクターズ・エディションの映像特典にはほかにも、作品の設計図ともいえる新海監督による「ビデオコンテ」、本編を見ながら、アフレコや楽曲制作の裏側を語った、醍醐虎汰朗×森七菜×RADWIMPSによる「ビジュアルコメンタリー」、新海監督と有働由美子による、公開後の今だからこそ語ることのできる「『新海誠監督×有働由美子反省会!』〜映画『天気の子』を語り尽くした“ソノサキ”〜」が含まれている。
さらに、国内や海外での舞台あいさつを記録した「イベント記録映像集」、“映画の着想点”や“物語が生まれる工程”など、監督の制作日誌をもとに創作の秘密に迫る<新海誠監督講演会「『天気の子』―物語の起点―」>も収録されている。
これらBlu-rayコレクターズ・エディションに付属する映像特典(特典ディスク1〜3)は、合計11時間にもおよんでいる。
Blu-ray&DVD 5月27日(水)発売
Blu-rayコレクターズ・エディション 12,000円(税抜)
Blu-rayスタンダード・エディション 4,800円(税抜)
DVDスタンダード・エディション 3,800円(税抜)
発売元:STORY/東宝
販売元:東宝
(C)2019「天気の子」製作委員会