“不機嫌な妻”仲里依紗に「わかる!!」の声続々!“夫婦共演”のリアルさがスパイスに<Living>
坂元裕二脚本の“リモートドラマ”「Living」(NHK総合)の第2夜が6月6日に放送された。本物の夫婦である俳優・中尾明慶と女優・仲里依紗が共演する第3話「#おでんとビール」では、夫婦のちょっとしたほころびがリアルなセリフと演技で描かれ、視聴した“妻”たちの共感を呼んだ。(※以下、ネタバレがあります)
最後は“ちゃんと向き合う”人間賛歌
「Living」は、とある奇才小説家が4組の家族の会話劇を創作する、という設定で描かれる物語。1話15分×4本のオムニバス形式で、全話を通して、小説家役で阿部サダヲ、小説家を叱咤激励するドングリの声役で壇蜜が出演する。
第3話は中尾明慶・仲里依紗夫妻による、とある夫婦の物語。「この世に妻より怖いものは存在しない」という恐妻家・シゲ(中尾)。シゲは、妻・アキ(仲)にあらかじめ“ある言葉を言うと記憶がリセットされる催眠術”を仕掛け、ケンカを回避しようと目論む。
しかしシゲの思惑に反し、何度リセットしても思わぬきっかけでアキの怒りは爆発。「もう私たち別れよう」のひと言に行きついてしまう。
何度目かの会話で「ちゃんと向き合ってくんないと、私どんどん一人になっていく」と口にしたアキ。その言葉にハッとしたシゲは、リセットの呪文を口にすることをやめ、ついにアキと向き合った。
「俺もうごめんって言わない。ごめんって言うかわりにアキちゃんの顔を見るよ。で、そのグツグツ煮えたおでんが冷えるまで、アキちゃんと手をつなぐ。ごめんねもありがとうも、ちゃんと心から言える2人になりたい」。シゲの言葉に、初めてアキは笑顔に。エンディングには、くすっと笑える“オチ”も描かれた。