<エール>“浩二”役で大注目の佐久本宝とは?驚きの経歴を紹介
佐久本の運命が大きく変わったのは2016年のこと。映画「怒り」(2016年)のために東京・沖縄で行われた応募総数1,200人のオーディションを見事勝ち抜き、映像作品未経験ながら知念辰哉役に大抜擢。
沖縄に住む高校生・辰哉は結末に大きくかかわる重要な役どころだったが、新人離れした演技力で演じ切った。船を操るシーンのため、船舶免許も取得した。
大きなオーディションを勝ち抜いた新人ということもあって撮影時からその存在は注目を集め、公開されると瞬く間に「あの子は誰?」と話題に。同作で、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。
「3年A組」では、けんかっ早い問題児役
佐久本の名を若い世代に知らしめるきっかけになったのは、2019年のドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)。
本人いわく「まだ経験したことのない、とても暴力的なキャラクター」、口が達者でけんかっ早いクラスの問題児・石倉光多を熱演。
第4話では、半グレ集団と関係を持ってしまった親友の甲斐隼人(片寄涼太)に「カッコつけてんじゃねえよ!なんで黙ってたんだよ」「俺たち仲間じゃ…ダチじゃなかったのかよ!」と涙ながらに掴みかかり、強烈な印象を残した。
同じ役柄で「ニッポンノワールー刑事Yの反乱-」(日本テレビ系)にも出演。卒業後半年たっても甲斐とツルんでいる“後日談”で「3年A組―」ファンを喜ばせたのも記憶に新しい。
「怒り」では穏やかな響きを持つ沖縄の方言を使いこなした一方で、今回「エール」では福島弁もマスター。音が濁って重く響く東北ならではの方言を自然に操り、浩二のキャラクターにリアリティーを与えていた。
確かな演技力に加え、朝ドラでお茶の間の知名度もグンとアップ。注目俳優の仲間入りを果たした佐久本の今後の役柄に注目が集まる。