<M 愛すべき人がいて>いよいよ放送再開! 怪演の田中みな実、悪役の久保田紗友、後半の注目ポイントは?【識者座談会】
ドロドロの愛憎劇としてベタに徹したスタイルがすごい!
小田「90年代にカラオケでavexのヒット曲を歌いまくっていた身としては、他のキャラも気になります。久保田さん演じる理沙を含む4人グループはMAXかな?とか」
横川「相川七瀬さんやTRFの曲を歌うキャラも出てきましたよね。小室哲哉さんみたいな役もこれでいいのかと。TKというイニシャルだけ合っているけれど」
小田「輝楽天明ってすごい名前ですよね(笑)。でも、改めて当時の小室さんは神がかっていたなぁと…。globeの『DEPARTURES』はやっぱ名曲ですわ~」
木村「マサのセリフに『アユがここにいる全員のボーナスを稼ぎ出す。そんな日が必ず来る』というのがありましたが、最初から結末はネタバレしているドラマなんですよね。それをみんなで楽しむもの」
横川「いわゆる“とんでもドラマ”なんだけど、アユと礼香の対決シーンなど、やるべきことをやっているという意味では評価できると思います。他にもイライラ系のドラマがありますが、描き方が中途半端だと面白くないので」
木村「これはなかなか他のチームでは真似できないですよ。どうしても作り手ってかっこよさというかクオリティーを求めてしまうので、ここまでベタにやりきれない。そのハードルを超えるのは、簡単ではないんです」
小田「そうですよね。だから、始めは『えーっ、ここまでやっちゃっていいの?』と驚くけれど、見ているうちに圧倒され『負けました』ってなりました(笑)。こうなったら、その“予定されたゴール”まで見届けます!」
●プロフィール
木村隆志=コラムニスト。地上波のドラマはすべて視聴している。毎月20~25本のコラムを寄稿。「週刊フジテレビ批評」(フジテレビ)に出演中
横川良明=映像・演劇を中心に取材・執筆。著書にインタビュー集「役者たちの現在地」(KADOKAWA)発売中
小田慶子=出版社に勤務後、フリーとなり芸能人のインタビューを多数執筆。雑誌「LDK」などでドラマコラム連載中