小野田龍之介を迎えて…
――今回は、アンジョルラス役の小野田龍之介さんを迎えての公演ですが、共演のいきさつがありましたら教えてください。
駒田:2人で始めたことですが「例えばもう1人入ると面白いよね」「それをいつかやれたらいいね」っていう話は最初から言っていて、今回の話し合いで「では、誰にしようか?」となりました。
正直、候補はいっぱいいて、話し合いの中で、小野田君の名前が真っ先に上がり、同じ「ミス・サイゴン」の稽古場にいた人間だし、レミゼでも共演していて、3人の共通点があることが大きかった。小野田君ああ見えて若いんだけど…。
屋比久:ああ見えて(笑)。
駒田:そう(笑)。小野田君の歌の実力っていうのは本当に、僕は買っているところがあって…って、僕が買っているって失礼な言い方なんだけど、すごくうまいなって思うんですよ。柔軟性もあるし、小野田君にご快諾を頂けて何よりでした。
――そうだったんですね。先日、リハーサルを行っていたようですがいかがでしたか?
駒田:最初のリハだったので、一度、譜面上の打ち合わせをして、じゃあ声を出そう、音を取ろう、音のチェックをしようって。マスクをしているので、全力では歌えないんですけど、やっぱり面白かったですよ、歌うってことは。あと、難しかったです。
やっぱり声って出してなきゃ駄目なんだなって、声を出して初めてやっぱり違うなって思う瞬間もあったし、これ変えようって言うのもあったし…。途中、僕泣いちゃったんだよね(笑)。なんか感極まっちゃってね。いろんな思いが巡っちゃって。なんだろうね、その日、調子が悪かったのかも知れない(笑)。
屋比久:(笑)。でも、やっぱり音楽っていいなって思いましたよね。声を合わせるというか、しかも、この3人だけでハモりをしたり、歌うことってないじゃないですか。だから、それがすごくうれしくて「今、歌っている!」ってリハーサル中に思いました。
――実際の公演で、お三方をそろって見るとなると公演数が限られますよね。それを思うと、ファンの方々にとってお三方の共演はうれしいですよね。
屋比久:全然、本役の歌は歌わないんですけどね(笑)。
駒田:いつかそういう時があったら、その時来ていただいて、今回は本役以外の所を見ていただければ!(笑)
屋比久:(笑)。音楽的にもすごく面白いというか…。
駒田:昔からこういう構成をするのが好きなんですよ。誰かと一緒にやるのであれば、ちょっとアレンジしてやった方が絶対面白いし、お客さんにとっても面白いことだと思うんです。どうやったって屋比久と駒田と小野田が3人でハモる瞬間なんて、本編にないですよ!
屋比久:ないですよね。
駒田:僕ら2人だってサイゴンで芝居歌(の場面)はあるんですけど、2人で歌う大ナンバーはないですし…。
屋比久:新鮮に見ていただけると思います。
駒田:そうですね。いつも大阪から通ってくださるファンの方がいるんですけど、地方の方でも配信だったら見ていただけたり、それを楽しんでいただけるっていうのも配信ならではですね。
屋比久:私たちも楽しみながら練習しています。
8月18日(火)夜8:00-9:00 本編予定
出演:駒田一/屋比久知奈
ゲスト出演:小野田龍之介
ピアニスト:河谷萌奈美
協力:東宝演劇部
◆配信・視聴券 2500円(税込み・別途システム利用料220円)
※生配信のみ、アーカイブ放送はなし
https://eplus.jp/komada0818_st/