枢木あおい、CDデビュー記念ソロライブを開催「私が一番思ってる…来て良かった(笑)」＜ライブリポート＞
「うれしいし、恥ずかしいし…」
「うれしいですね、曲を書いてもらって。今までカバーしか歌ったことがなかったので、なんかね、不思議な感覚。自分だけの歌じゃないですか。うれしいし、恥ずかしいし、こんな良い曲私でいいのかなと思ったりもするんですけど。そのうち聴き慣れると思うのでいっぱい、CD買って聴いてください」としっかりアピールするも、「MC苦手やな、私。うん。ちょっと考えてきたんやけど何しゃべっていいか分からへんなってるわ」と笑う。歌唱中の頼もしさとMCでの弱気なかわいらしさのギャップも彼女の魅力の一つだろう。
「ということでね、次の曲にいきたいと思うんですけど。いやー夏ですね！暑いですね！暑いとちょっと汗ばむような寝つきの悪い夜が続きますけど、暑い日の夢の中でこんな夢見られたらいいなって思いますね、この曲を聴くたびに…」と次の曲を連想させる初々しいMCが徐々にクセになってくる。
3曲目の「真夏の夜の夢」(松任谷由実)では大人っぽさとセクシーな歌声で観客を魅了。ファンに合わせて選曲したと明かし、「私もこの曲めっちゃ好きでカラオケに行ってよく歌うんですけど、こんな良い夢見たいよね」とコメントした。
「いつもテンションが上がりすぎて…ライブ出させてもらう時だいたい3曲とか2曲とかなんですけど、3曲目とかの途中で水を飲むのを忘れたことに気付き、あれ声がガラガラしてるってなるんで、気付いた時ちっちゃい声で水忘れてんでって(言ってください)」という観客とのやり取りも。
続けて、「次の曲なんですけど、2曲続けて聴いてもらいたいなって思います。1曲目が、みきとPさんの『小夜子』っていう曲です。歌詞的にはめちゃくちゃ病んでるんですけど、死にたいんやろうなこの子っていう歌詞なんですけど、曲調とか雰囲気がめちゃくちゃ好きで、中学生くらいからずっと聴いてる曲ですね。2曲目が『My Dearest』っていう曲です。supercellさんの曲で『ギルティクラウン』っていうアニメの主題歌になってます。両方ともめっちゃ好きな歌なんでワンマンするんやったら歌いたいなと思って入れさせてもらいました」と思いを語った。細やかな手の仕草、メリハリのある歌声、そして豊かな表情で観客も視聴者も目がくぎ付けに。
「私まだまだいけると思う？」
ここで前半戦を終え、一度ステージを下りた枢木。休憩中にはジャケット撮影中の様子を映した映像が流れる。
そして衣装チェンジした枢木が再登場。「ちょっとね、大人っぽい服にしてみましたよ」としっとり伝えながら「あ、そう、あとねー！」とあどけない声に自身も「子供みたい(笑)」と笑いながら、「後ろね、頭ね、キラキラなの。かわいいでしょ」とライブへの気合いの証拠を見せた。
ライブも折り返し地点になり「もう半分かって感じ。想像してたより早くて」と早くも名残惜しそうにしながら後半戦へ。
後半戦1曲目は、枢木の中で「好きランキング上位に入る」という、アニメ「Angel Beats!」の中の「Girls Dead Monster」(ガールズ・デッド・モンスター、通称ガルデモ)の曲で「Little Braver」。同曲のボーカルを務めているのはLiSAで、彼女ならではのパワフルさが印象的な楽曲。高音の連続や高低差の難しい一曲を見事に歌い上げ、本家とはまた違った枢木ならではの色気あるパワフルな美声で魅せた。
後半2曲目はオリジナル曲の「テサグリロンド」。「カッコいい…なんていうかな…ゾクゾクする？じゃない。“クル”感じ…リビドー的な？感じの(笑)。めっちゃお気に入り」「知らん間に口ずさんじゃうような曲ですね。帰り道に口ずさむくらいしっかり聞いてくれ」というコメント通り、耳に残る一曲を力強く披露した。
女優業は3周年を迎え4年目に突入し「みんなのおかげで、今うちはここにおれてるんですけど…」と自身の思いを伝え始めるも「照れくさいなあ」と恥ずかしがる姿も愛らしい。「これからも“AV女優”枢木あおいとしても、こういう歌手活動をする枢木あおいとしても、“スロッター”枢木あおいとしても！いろんなところで活躍できるように頑張っていきたいと思うので、これからも応援してください」とスロット好きの一面もしっかりアピール。
そして意味深に「私まだまだいけると思う？いける？よし！」と前フリすると、後半3曲目は「まだいけます」(阿部真央)。ロックな曲調にシンプルな演奏、枢木の豊かな声質が心地良い。歌い終わると、MCのメモに「女優4年目になってまだいけるよね的な」と書いていることを明かし笑いを誘う。
「最後の曲なんですけど、まだやってない曲あるよね？分かります？CDって何曲あるんやっけ？3曲やんな！まだ2曲しかやってない…ということは？」という誘導尋問に「MC下手やな」と自身でツッコミながら、後半最後の曲はオリジナルの「FLY AWAY」。「ゴリゴリにテンションの上がる、“ザ・枢木”みたいな曲です」と紹介。
会場のファンは声が出せないのがもどかしいと感じていたであろうノリの良さで、枢木のパワフルな声量と音感の良さが存分に生かされた一曲。声援がなくとも枢木と会場の一体感が感じられたひとときだった。
すぐにアンコールがかかり、黒のドレスに着替えた枢木が再びステージへ。「アンコールっていうことを経験したことがなくてめっちゃうれしい。あと5分くらいこもったろかなって思ってんけど」と言いながら「めっちゃ急いで着替えてきた」と笑顔で語る。
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9月29日(火) #4 神咲詩織
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