いじめられた小学生時代を告白
――小学生の頃の思い出はありますか?
小学校に入ってからは、周りの子たちが自分が何度も聞き返したりする行動に対してキレたり無視されたりって感じで、だんだん周りの反応が分かってきて、あぁこうしない方がいいんだなって分かってきました。
聞き取れなくても聞こえなくても何も聞かないことが一番いいんだなって察したけど、毎回怒られる理由が聞いてませんでしたってなってしまう私は、周りから常に先生に分かるまで聞きなさいって言われたことがすごく苦痛でした。
それだけじゃないのかもしれませんが、私は3年間クラスのみんなからいじめられていました。つらかったし怖かったですが、ママを悲しませたくなくて誰にも頼れませんでした。
だけど、そんな小学校生活の中で、唯一うれしくて20歳になった今もずっと覚えてるのは、少しだけいた友達に「その補聴器かわいい! アイドルが付けてるやつじゃん!」って言われたこと。
彼女は補聴器の意味はたぶん知らなかったんだろうけど、そのときだけは自分の補聴器が格好良いと思えましたし、何だか誇らしかったです。
――音楽が大好きだとお聞きしましたが。
小さい頃から私にとって音楽は楽しいものでした。
だけど、小学生になってからは音楽の授業でみんなの前で歌って音程がずれているとか、口を大きく開けてるかとか、できないことをできることのように判断されるのが一番泣きたい時間でした。
一番大好きな音楽が一番嫌いになる時間でした
合唱コンクールの練習期間の時、音を正確に耳に入れることができず音程が取りづらい私にとって、それは難しかったんですね。
だけど、それをどんなに説明しても「練習したらできるようになるよ!」って言われ続けていて苦痛でした。
――中学生の時はどのように向き合っていたんですか?
中学生のときは、自信がなくてそもそも補聴器をつけてることがコンプレックスでした。
好きな人につけているところを見られたくなくて、わざと髪の毛を隠す髪形をしたり。私の「補聴器」はみんなに嫌われる要素だと思っていました。
将来の夢はあったけど不安で、その夢をちゃんと口に出していいのか不安でしたね。
理由は、大人たちは私を受け入れてくれなくて、期待して何度も裏切られた。だから期待すればするほど自分が深く傷ついちゃいそうだなと思っていました。
@yurikatsupa
■我妻ゆりかInstagram
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■2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展
https://www.oticon.co.jp/about/press/center/press-releases/2020/20200828
■「最新補聴器で聞こえが変わる。日常も変わる。」YouTubeアーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=3JWoGTBl2lI&feature=youtu.be
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