刑事役の内藤剛志、“裏設定”にツッコミ「そんな背景聞いたことない!!」
今回は「家族」
――佐野史郎さん演じる氏家譲という役柄はいかがですか?
佐野:僕の場合、「一人もん」っていう設定は最初からはっきりしているんですよね。だから「氏家は20年前に離婚したんじゃないか」「死別なのかな?」と思ったり。ただ「娘がいるな」と思いつつ、「会えないんだな」なんて。そういう裏のストーリーをしっかりみんなと共有したらいいんじゃないかな。
榎木:楽しみですよね、役の背景が膨らんでいくと。
――作品についての思いを教えてください。
榎木:今回のシリーズのような場合はお互いに年を重ねられる喜びっていうのもたぶんあるんですよ。その積み重ねやまた会える楽しみがこの作品には生かされている気がします。
佐野:実生活と重なりますよ。視聴者の方からもそう見えるでしょうし。役柄、与えられた設定の中でどう生きるかは、やはり「演じる本人」が出てしまうと思うのでそこだけはうそをつかないようにしたいと思います。
内藤:毎回このシリーズは普遍的なテーマが多いんです。今回は「家族」。今皆さんが生活している世界に樋口や天童さんや氏家が実際に存在していると思って演じたいんです。役を演じてはいるんですがどこかに今生きている僕自身、内藤剛志としての思いやこの年を取っていく体などを少し反映させたいと思って演じました。