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松山ケンイチ、故・森田芳光監督に「ポジティブなもの教えてくれた」と感謝

2012/03/26 13:45

映画「僕達急行 A列車で行こう」初日舞台あいさつ
映画「僕達急行 A列車で行こう」初日舞台あいさつ

映画「僕達特急 A列車で行こう」の初日舞台あいさつが3月24日、都内で行われ、松山ケンイチ、貫地谷しほり、村川絵梨が登壇した。

昨年12月に急逝した森田芳光監督の遺作となった本作は、鉄道マニアの青年2人の交流を描くコメディー。大手企業に勤める小町と、経営危機を迎えつつある実家の鉄工所勤務の小玉が、共通の趣味である鉄道を通して友情を築き、仕事に恋愛に奮闘する。松山ケンイチと瑛太が主人公の2人に扮している。

2人の女性から思いを寄せられる鉄道マニア・小町を演じた松山は、「仕事や趣味は急行で、恋は鈍行。地に足のついている自分自身を持っている人間で、そんなところに(村川演じる)みどりも(貫地谷演じる)あずさも引かれたのかなと思います」と、電車に絡めて自身の役柄を分析した。2度目の共演となった貫地谷については「森田監督はアドリブを許さない方なんですが、軽々と超えたのが貫地谷さんでした。監督も大ウケして採用されていた。演じた小町としても俳優・松山ケンイチとしてもやられました」と大絶賛。一方、村川は松山に対して「会うたびに全然違う印象を受けるのが不思議。役の影響もあると思いますが、本当に役者さんだなあと心から尊敬します」とコメント。すると、松山は「自分を持ってないから。いろんなものに影響されやすいんです。この映画の小町と『平清盛』のキャラクターが全然違うので、ここにどういうたたずまいでいたら良いか、わかんないんですよね」と、本音をもらした。

森田監督への思いについて聞かれた貫地谷は「普段、物事をじっくり考えるタイプではないですが、監督が諦めずに私にたくさん駄目出しをしてくれたこと、ありがたいなと思います」と話した。続いて、松山は「『人間がまじめに生きているところに生まれる笑いを撮りたいんだ』と言われてました。だから『人を笑わせる演技は寒いから止めてくれ』と。僕は、監督の演出に追いつこうとするのに精一杯で、追いつけなかったかもしれない。でも、まさかこんなに早く亡くなられるとは思ってなかった。僕たちの仕事は人と出会うことが多く、毎日が刺激的。僕は田舎人間で、閉鎖的だけど、監督は人とコミュニケーションをとるのが好きで、そんな監督を見ていると、そっちの方が豊かできらきらしていていいなと思えました。だから、今は楽しい。そんなポジティブなもの教えてくれた監督にお礼を言いたいです」と、森田監督への感謝の気持ちを語った。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

映画「僕達特急 A列車で行こう」
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