松本清張の名作「波の塔」が沢村一樹主演でドラマ化！
松本清張の没後20年となることし、テレビ朝日系で6月23日（土）に「点と線」や「砂の器」などと並ぶ清張の代表的な長編小説「波の塔」が沢村一樹主演でドラマ化されることが分かった。清張作品への出演はこれが初めてとなる沢村は「初めて清張作品への出演機会をいただき、プレッシャーを感じつつもやり甲斐をもって臨んでいます！」と引き締まった表情で明かした。
同ドラマは、'60年に単行本として発刊されたロマンチックサスペンスの大ベストセラー小説が原作。ヒロインが死を遂げる富士山の青木ヶ原の樹海は“自殺の名所”として有名になった。刊行後すぐに映画化され、その後も何度か映像化されてきたが、その都度、新たな魅力を発してきた。今回は、沢村演じる検事・小野木喬夫（おのぎ たかお）を主人公に、彼が愛することになる人妻を彼の目に映る“謎の女性”として描写。大人の恋と政財界の汚職事件、その両方に小野木が自ら動き関わることで、予期せぬ破滅へのシナリオが加速していくサスペンス性を、臨場感たっぷりに描く。
共演は、沢村が恋に落ちる悪徳ブローカーの妻・頼子役に羽田美智子、建設省の外渉局長・田沢役に西岡徳馬、その娘・輪香子役が市川由衣、東京地検・刑事部副部長・石井役を佐野史郎、元総理の隠し子でブローカー・吉岡役に杉本哲太、弁護士の林役に田山涼成、建設大臣・笹尾役に平泉成、ヤメ検弁護士・源田役に山本學、芸者・蝶丸に遊井亮子、そして頼子の夫で悪徳ブローカー・結城庸夫を鹿賀丈史が演じる。いずれ劣らぬ芸達者が骨太なミステリーを盛り上げる。
羽田演じる頼子との“大人の恋”を描いた作品に、沢村は「羽田さんとは13年ぶりの共演となります。その頃と変わらず天然さんで純粋無垢（むく）。一緒にいると僕のドロドロした部分が浄化されるようです（笑）。でも、役に入るとそういった素の部分が消えて、その人になり切ってしまう素晴らしい女優さんだと思います。見どころは、鹿賀さんを中心にベテラン俳優の方々が演じる闇のブローカー組織と、検察という権力との戦い、そしてさまざまな問題を抱えた大人の恋愛に、小野木と頼子が葛藤（かっとう）の中でどんな決断を下すのか。そんな、サスペンスとラブストーリーの両方を、最後まで見逃すことなくお楽しみください」と、得意の“エロ”を封印して真剣にアピールした。
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6月23日（土）夜9:00-11:06 テレビ朝日系で放送
