萩原聖人主演で、岐阜の山間を舞台に父子の絆を描く
TBSでは、11月11日(月)夜9時から秋のドラマ特別企画「『命』～天国のママへ～」を放送することが決定した。妻、母親に先立たれた父親と息子が、森林に囲まれた自然の中で癒されながら悲しみを乗り越え絆を深めてゆく姿を、林業が盛んな山間の里・岐阜県の加子母(かしも)を舞台に描く。主演は萩原聖人。東京で設計事務所を営む水沼春樹を演じる。また、加子母で春樹と出会う女性・葉摘を木村多江が演じる。
仕事に専念するあまり、息子のことは妻の響子(矢田亜希子)に任せきりだった水沼(萩原)。ところが、1年前に響子が病死。突然始まった息子・蓮(藤本哉汰)と2人きりの生活に戸惑い、蓮は生きる気力を失う。響子の一周忌を終えた2人は、響子の実家がある加子母を訪ねる。だが、春樹や蓮に対して響子の父・繁弥(津川雅彦)はまるで他人のように冷ややかな態度をとる。そんな中、ふとしたことで知り合った葉摘(木村)とその娘・菜摘(谷花音)と意気投合した春樹たちはしばらく山で暮らすことになるが…。
脚本は井沢満、演出は竹園元。人々が山中で生き生きと働く姿を描きながら、林業の現在にもスポットを当てる。山奥で木を伐採するシーン、渓流釣りなど、表情豊かな自然の中での熱演をカメラが追う。また、秋祭りのシーンは地元の人々がエキストラとして出演。情感豊かなシーンとなっている。
主演の萩原聖人は「せりふに優しさや温かさがあって、脚本家の心を感じられる独特の世界観のある台本でした。加子母は空の青と山の緑がすごくきれいで、毎日、空を見上げてしまいます。新鮮な空気を吸い、山の稜線、スギの大木などを目にして、春樹のように自然の中で人の心が変わることがあるいうことを実感しました」とコしみじみ。一方、木村多江は「人間は自然と共存して学び成長してゆくということが描かれている、とてもいい脚本だと思いました。加子母で深く息を吸って、新鮮な空気を吸い込むと子供の頃に帰った思いがします。東京の空は四角くて小さいですが、こちらでは広く大きい。当たり前のことですが、自然に守られていることを実感しています。私の役は母なる大地のイメージです。傷ついた春樹と蓮がそこに根を張って生きてゆけるよう、しっかり支える演技をしたいです」と意気込みを見せた。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
11月11日(月)夜9:00よりTBS系にて放送
脚本＝井沢満
演出＝竹園元
出演＝萩原聖人、木村多江、藤本哉汰、谷花音、矢田亜希子、上條恒彦、津川雅彦
