「テラフォーマーズ」細谷佳正が現場で『ものすごいエネルギーを感じる』
TOKYO MXほかで放送中のアニメ「TERRAFORMARS(テラフォーマーズ)」(毎週金曜夜0:30-1:00ほか)は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の同名漫画を原作に、500年かけて苔とゴキブリを使って地球化(テラフォーミング)を行った火星が舞台のSFバトルアニメ。
火星で人間の大きさに進化したゴキブリ(テラフォーマー)とあらかじめテラフォーマーに対抗しうる人体改造手術を受けた主人公・膝丸燈ら人類との生存をかけた戦いが描かれる。
今回、主人公・膝丸燈を演じる細谷佳正にインタビュー。出演が決まった時の感想やお気に入りのシーン、収録に臨んだ時の思いを聞いた。
■細谷佳正 インタビュー
――まず、出演が決まった時の感想をお願いします。
それはそれはうれしかったです！ いつもは役が決まると分かりやすく喜ぶタイプなのですが、今回はグッと喜びをかみしめました(笑)。
――原作はお好きだったんですか？
本格的に読んだのは出演が決まってからでした。でも、読み始めたら話が面白くて、作品を知るために読んでいたのに、気づいたら普通にファンになっていました。
――演じるにあたって、意識していることや苦労した点はありますか？
映像ではインパクトのあるカットが多いので、カットのインパクトより芝居が小さくならないようにはしています。役については自分のイメージと監督のイメージを現場で擦り合わせていく感じでした。監督は独特な言い回しで演出なさる方なので、求めている質感が出るまで時間がかかったりする事もありました。
――印象に残るアフレコ時のエピソードはありますか？
皆さん、「この作品が好きだ」という雰囲気を感じました。休憩中も若手からベテランまで台本とにらめっこして自分の演じる役に集中されていて、その空気感が心地よかったです。あと個人的に、蛭間七星役の森川(智之)さんから、ものすごいエネルギーを感じました。森川さんのお芝居や立ち居振る舞いを見ていて、七星という役やこの作品をとても大事になさっているのだろうなぁと思いました。その姿に熱をもらえたというか…。
――そうなんですか。
ご本人は演技に対して自分からは何もおっしゃってなかったんですけど、思いをすごく感じました。もちろん現場では森川さんだけではなく、大ベテランの先輩方も真剣に取り組まれていて、自分もピリっとした空気を感じましたね。そのパフォーマンスによって、作品に相応しい良い空気が現場に生まれていました。
――お気に入りのシーンや見どころがあれば教えてください。
たくさんありますが、ドイツのアドルフチームの話が好きです。物語の前半にあるアドルフの話は、テラフォーマーたちとの戦闘中にアドルフが悲しい過去を振り返りながらストーリーが進むんです。それまでの話の流れとも違う色になっているし、見ていて胸が締め付けられました。
――もし細谷さんが、燈のように(虫の特性を人間に取り込む)M.O.手術を受けるとしたら、どんな能力がほしいですか？
以前別の取材で「初速が早くて疲れないので“ゴキブリ”」と答えたんですが、今思いついたのは“クモ”ですね。スパイダーマンみたいになりたいんですよね。ああ、でも現実的なことを考えると“ハエ”かなあ。
――現実的というと具体的には？
前に見た「ザ・フライ」('86年、アメリカ)という映画で、ハエは5分の睡眠で回復するっていうのを知って。移動の電車の中とかで5分で回復できれば、もっと仕事とか趣味とか旅行とかやりたいことをやれるじゃないですか！(笑)
――ひと駅分の睡眠というのは効率的ですね。では最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。
「テラフォーマーズ」は、話が進むごとにどんどん面白くなっていく作品だと思います。原作とは違う、「あえてここに、このシーンを持ってくるのか！」という演出もあって、原作のファンの方にも楽しんでいただけると思います。アニメで「テラフォーマーズ」を初めて知る方にも、インパクトのある演出で良い意味で「えっ!?」ってショックを受けていただきたいですね。気を抜くと一瞬で命を奪われてしまうような危険な状況で必死に戦っているクルーたちの心情をしっかりと描いていくので、視聴者の皆さんも登場人物にどんどん感情移入してご覧いただきたいです！
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
毎週金曜夜0:30-1:00ほか
TOKYO MXほかにて放送
