高橋克典主演の人情ドラマPが語る制作の裏側!(1)

2015/04/25 08:00 配信

ドラマ

「京都人情捜査ファイル」の警務部長・岩瀬を演じる松平健、主人公・戸隠役の高橋克典、支援室長・仁美役の松下由樹、(写真左から)

「京都人情捜査ファイル」の警務部長・岩瀬を演じる松平健、主人公・戸隠役の高橋克典、支援室長・仁美役の松下由樹、(写真左から)

4月30日(木)より毎週木曜に放送される高橋克典主演ドラマ「京都人情捜査ファイル」(テレビ朝日系)。実在する組織“犯罪被害者支援室”を舞台に、高橋演じる戸隠ら支援室メンバーが被害者に寄り添いながら事件の解決を目指す、異色の新作ミステリーとなっている。

そんな新しいスタイルのドラマを手掛けるテレビ朝日の池田邦晃プロデューサーにロングインタビューを敢行。掲載第1弾の今回は、ドラマを企画したきっかけや、“支援室”の実態、そして連続ドラマに先駆けて放送される4月25日(土)の土曜ワイド劇場特別企画「京都人情捜査ファイルスペシャル」の見どころなどを聞いた。

――まず、「京都人情捜査ファイル」を制作しようと思ったきっかけは何でしょうか?

犯罪被害者支援室は、今までドラマの舞台になったことはなかったんですけど、僕がこの部署の存在を知ったことが始まりです。実際にある組織なのに、世間にはあまりこの部署の存在は知られていません。普通の刑事と一緒で、事件現場にも臨場するんですが、彼らは被害者のご遺族に寄り添って、葬儀の手配とかタクシーの手配とかそういう心のケアを第一に考えます。

一家の大黒柱を失った奥さんの場合には不動産の手配なども。そういうソーシャルワーカーのような警察官がいるのかと驚きました。その時、僕が木曜ミステリーを担当することが決まっていたので、遺族の方に寄り添って話を聞く警察官を描いてみたいなと。

彼らが被害者に寄り添い、凶悪犯の別の顔が見えてくる、という新しい謎解きミステリーにならないかなと思ったのがきっかけです。

――実在する部署とのことですが、制作される上での苦労はどんなところでしょうか?

ドラマを作る上での苦労とはまた違うかもしれないですが、支援をする上での苦労は計り知れません。さっきまでそばにいた愛する人がいきなり死んでしまった人などに話を聞くわけですから。単純に事件解決しただけでは終わらないというのがこの仕事の妙ですね。

普通の刑事だったら、事件の真相を調べて解決したら終了ですけど、それでは終わらないのが支援室の方たち。事件は解決しても、愛する人を亡くした事実は一生消えることはないので。どう折り合いをつけてこの先、生きていくかというのをお手伝いするのがこの部署なんですよね。

戸隠(高橋)たちには捜査権はないですが、被害者遺族が一番知りたいのは事件の真相、という信条を基に捜査して事件を解決していく。そして解決した後、通常のドラマではラストシーンに当たる部分の後に、被害者遺族の人たちを戸隠たちがどう救っていくのかが見どころになります。

だから毎回ドラマの中で事件解決のプラスワンという部分を作ろうと思っていて、台本にもそこはしっかりと盛り込みたいと思っています。そういう意味では、そのプラスワンの部分をどう作っていくかが苦労するというか、このドラマならではの醍醐味(だいごみ)ですかね。試行錯誤しながらやっています。

――やはり実際の支援室の方に会って取材されることも多いんですね。

そうですね。何より京都府警の犯罪被害者支援室の方が、このドラマが放送されることをすごく喜んでくださっています。非常に大事な部署なのに、犯罪被害者支援室という組織があまり人に知られていないので。だから実際に働く方々が「自分たちのような警察官がいることを、ドラマを通して世間に知ってもらえるのがうれしい」とおっしゃっていました。

捜査権はないのに捜査してしまう、というドラマならではの脚色はありますけど、犯罪被害者支援室という題材がドラマになるのは初めてなので。喜んでくださるだけではなく、いろんなことを協力してくださって、本物の京都府警のお墨付きをもらったというか、本当にありがたいことです。

――ちなみに本物の支援室の方はどんな方々なんですか?

犯罪被害者支援室の人の中には、以前は捜査一課などで捜査していた刑事さんもいらっしゃいます。記者さんが他の部署に異動するのと同じで、彼らも人事異動で支援室にやってくることがほとんどらしいんです。だから自分たちも捜査したい気持ちは時に持っている。

でも、支援室の方と会った印象としては、普通の警察官とは何かが違う気がしました。警察って自分が悪いことをしたわけじゃなくても、何となく会ったら怖い気がしますよね(笑)。

でも、犯罪被害者支援室の室長は怖くないどころか、人の懐に入り込むのもうまいし、入り込ませるのもうまい、すごく優しいオーラを身にまとった方なんですよ。服装一つとっても、普通の刑事と違って柄の入ったシャツを着るなどラフな格好をしています。

一番悲しんでいるはずの被害者遺族に会うために威圧感を与えない服装を意識しているみたいです。事件なんてこの先も巻き込まれたくないですが、想定外の事件が起こった時に、このドラマを見てこういう警察官の人もいるというのを知ってもらいたいです。

――では、連続ドラマに先駆けて放送するスペシャルの見どころを教えてください。

事件が解決した後の“プラスワン”として被害者遺族を戸隠がどう救うのか、というところに注目してもらいたいです。僕も久々に編集室で泣きましたが、視聴者の皆さんの心にも何か響くものがあればうれしいです。戸隠が事件を解決したことによって分かった被害者の“別の顔”を、被害者遺族に伝えるというのが見どころになります。

そして、連続ドラマがスタートする前に、戸隠鉄也という人物がなぜ犯罪被害者支援室というところに身を置くことになるのかがこのSPで分かります。

バリバリの捜査一課刑事だった男が、なぜ異動を志願して、支援をしているのかがたっぷりと描かれます。これを見ていただければ戸隠という男に感情移入できると思うし、楽しんで連続ドラマが見られると思います。

戸隠の悲しい過去を、室長の仁美(松下由樹)がどうやって知るのかも連続ドラマを通して描いていこうと思っているので。なぜ戸隠が特捜支援という異例のことをしているのか、楽しみにしていただければ幸いです。

【次回は5月7日(木)に掲載予定】

土曜ワイド劇場特別企画「京都人情捜査ファイルスペシャル」
4月25日(土)夜9:00-11:06
テレビ朝日系で放送

ドラマ「京都人情捜査ファイル」
4月30日(木)スタート
毎週木曜夜8:00-8:54
テレビ朝日系で放送

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