岩手・花巻東高校野球部の伝統行事に長島三奈が涙…
7月11日(土)放送の「TOKYO応援宣言」(テレビ朝日系)で、長島三奈が岩手・花巻東高校の野球部を取材する。
花巻東高校野球部は、菊池雄星投手や大谷翔平投手など数多くのプロ選手を輩出した名門校。ことしの部員数は約130人で、レギュラー争いもさることながら、背番号をもらえるメンバー入りでさえ道のりは険しい。
そんな同校では、夏の大会のメンバーが発表されると、ベンチ入りから漏れた3年生は引退試合を行う。熱い夏が始まる前に、彼らの夏は終わってしまうが、そこに涙はない。思いきり、最後の試合を楽しもうとする球児たちの姿があった。
マウンドへの伝令に3年生40人全員が駆け付けたり、交代でベンチに退いた選手が胴上げされたりするが、その引退試合が本当のクライマックスではなかった。
試合後、花巻東には3年生全員参加の伝統行事があった。自分のポジションに散らばる3年生、1・2年生は太鼓や応援で盛り上げ、3年生の家族は初めてグランドに降りて、見守る。
そして、メンバー外の3年生はそれぞれのポジションからバッターボックスに立つ恩師の佐々木洋監督へ向けて、涙ながらに、監督やチーム、仲間たちへの思いを大声で叫ぶ。
その声を聞いた佐々木監督は選手一人一人に対して、1球だけノックを打つ。外野から順番に最後のキャッチャー全員が終わるまで、このノックは続けられる。
その後、監督が選手に言葉を掛け、最後に全員で校歌を歌う。負ければ終わりの夏の大会前に花巻東高校野球部が一つになる瞬間だ。
番組は、この夏メンバーに選ばれたが、ある理由で自ら辞退を申し出た選手を中心に描く。選手自身も、そのお父さんも涙、そして、長島も涙の取材となった。
取材を終えた長島は、「17年間の高校野球取材の中で、初めて見る光景でした。そして、これまで感じたことのない気持ちが胸にあふれてきました」とコメントした。
また、「初めて高校野球を取材した'98年の80回記念大会。初めての甲子園取材は開幕戦から延長戦サヨナラ勝ち、宇部商業・藤田(修平)君のサヨナラボーク、新垣渚君の初戦敗退の後、顔が泥だらけで、涙まで真っ黒だった印象的な顔、延長17回に横浜VS明徳の劇的幕切れ、決勝戦のノーヒットノーラン…17年たっても鮮明にワンシーンごと覚えているのは自分でも特別なのかなと、日を追う事に感じています」と、これまで取材した中で印象に残る試合を挙げた。
毎年、数々の名シーンや感動エピソードが生まれる高校野球。ことしはどのような物語がうまれるのか今から期待が掛かる。
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毎週土曜夜0:15-0:45
テレビ朝日系で放送
