「下北沢映画祭」から新しい映画の見方を考える
毎年秋に「下北沢映画祭」を開催している下北沢映画祭運営委員会が、新企画「SHIMOKITA MOVIE STUDIES」を立ち上げた。その第1弾「STUDY 1 新しい映画のみかた」が、8月30日(日)東京・世田谷区北沢のBUSHITSU シモキタザワで行われる。
近年、「映画」はいろんなカルチャーと入り混じって多様化し、「メジャー」と「インディーズ」の境目が曖昧になることで、新しい形になってきていると考えた下北沢映画祭運営委員会。
そんな新しい変化を遂げつつある映画の「新しいみかた」を、その道のプロを招いたトークを通じて考えていくイベントが「SHIMOKITA MOVIE STUDIES」だ。1年で4回のシリーズイベントとして開催される。
本イベントでは、映画の企画・製作・配給・宣伝等を手掛けるSPOTTED PRODUCTIONSの直井卓俊氏がレギュラー講師を務め、各回ゲスト講師を招く。
8月30日(日)開催の第1弾は、映画解説者の中井圭氏をゲストに、大小さまざまな規模の作品に幅広く出演し、監督業にも意欲的な若手俳優について語る「俳優と映画」や、多様化する映画鑑賞の形を考える「映画館と映画」など、4つのテーマで考察する。
また、10月10日(土)~12日(月)には「第七回下北沢映画祭」の開催が決定している。
コンペティション部門ノミネート作品やゲスト審査員も発表されており、今年は、全国から集まった応募総数213作品の中から、スタッフによる選定を通過した10作品を上映する。
【ノミネート作品】
「オリンピアの嘲笑」(監督:三原慧悟)
「きらわないでよ」(監督:加藤大志)
「ごめんねマリモ」(監督:鯨岡弘識)
「ズドラーストヴィチェ!」(監督:幸洋子)
「STRANGE」(監督:亀田貴也)
「SHOKUTAKU」(監督:菅原達郎)
「たちんぼ」(監督:横山翔一)
「バグバーグ」(監督:大寳ひとみ)
「始まりの鐘を鳴らせ」(監督:川島直人)
「みんな蒸してやる」(監督:大河原恵)
ゲスト審査員には、犬童一心監督(「ジョゼと虎と魚たち」「のぼうの城」)が決定。ほか、直井卓俊氏、大槻貴宏氏(トリウッド代表/ポレポレ東中野プロデューサー)、轟夕起夫氏(映画評論家)が審査員を務める。
「第七回下北沢映画祭」チケットは、9月中旬ごろの発売を予定している。
■直井卓俊(企画・配給プロデューサー)
SPOTTED PRODUCTIONS主宰。映画「フラッシュバックメモリーズ3D」('12年、松江哲明監督)、「SRサイタマノラッパー」シリーズ('09~'12年、入江悠監督)、「劇場版 神聖かまってちゃん」('11年、入江悠監督)、「百円の恋」('14年、武正晴監督)、「ワンダフルワールドエンド」('14年、松居大悟監督)、「私たちのハァハァ」('15年、松居大悟監督)、「MOOSIC LAB」('12年)など、インディペンデント映画を中心に企画・配給・宣伝プロデュースを手掛ける。
■中井圭(映画解説者)
兵庫県出身。 WOWOW「映画工房」、ニコ生「WOWOWぷらすと」「生シネ」、TFM「LOVE CONNECTION」レギュラー出演中。「CUT」「観ずに死ねるか!絶望シネマ88」寄稿。映画イベント「映画の 天才」「ナカメキノ」「映活」を企画運営し、本当に面白い映画の発信をライフワークとしている。東京国際映画祭、東京学生映画祭、TOHOシネマズ学生映画祭での学生へのトークイベントや京都国際学生映画祭の最終審査員を務めるなど、若い映画人や映画ファンの発掘や応援を続ける。
ゲスト=直井卓俊、中井圭
日時=8月30日(日) 昼2:15開場 昼2:30開演(昼3:50終了予定)
チケット料金=1300円(税込)
会場=BUSHITSU シモキタザワ
住所=東京都世田谷区北沢2-1-8 サンコービル3F
【HP】shimokitafilm.com/archives/752