「HEROES-」抜てき!祐真キキの目標はアンジー
毎週火曜にHuluで配信中の「HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン」に、日本人キャストとして抜てきされた祐真(すけざね)キキにインタビューを敢行。
Huluにて配信されるや、「あの日本人は誰?」などという声がネットを中心に拡大し、大きな反響を呼んでいる。
今回、そんな注目の日本人キャストである祐真に、本作へ大抜てきされた感想やアメリカならではの撮影エピソード、自身の今後の目標などを2回に分けてたっぷりと紹介する。
――あらためて本作に抜てきされた感想を教えてください。
「うれしい!」の一言です(笑)。うれし過ぎて部屋中を飛び回っていました。でも、情報解禁されていなかったので、オーディションに合格してすぐは誰にも言えませんでした。それが少しもどかしかったですが、親には一足先にSkypeで報告しました(笑)。
――昔から海外ドラマに興味があったそうですが、何がきっかけで興味を持たれたのですか?
小学生のときは「フルハウス」や「サブリナ」を見ていて、中学生のときに「ロズウェル~星の恋人たち」にハマりました。父親が家で洋画を見ることが多かったので、それも結構大きな要因なのかなと思います。その影響で私も昔から洋画を見ることが多かったですね。
――「HEROES/ヒーローズ」は以前のシリーズからご覧になっていましたか?
高校生のときにDVDを借りて見ていました。面白い日本人(マシ・オカ)がいるし、すごい日本の感覚だなあと思いながら楽しませていただいていました(笑)。まさかそれに自分が出演させていただけるとは…という感じです。
――撮影を振り返って印象的だったのは?
スタッフに日本人が一人もおらず、私とレンを演じる内門徹(ウチカドトオル)くんしか日本人がいなかったせいか、せりふが分からなくなっちゃうんですよ。
シーンが進んでいくと、監督たちが撮影中に「今どこのせりふを言っているんだろう?」という議論が繰り広げられていました。だから最初のうちはかんでも、言葉に詰まっても、監督からカットが掛からないから演技し続けていたんですよ。
カットが掛からない限りは役者からいきなりやめるのも変ですからね(笑)。それに、編集に日本人がいるだろうと勝手に思い込んでいて、その辺はちゃんと確認してくれるだろうなと思っていたのですが…一人もいないんです。だから10回くらいいろんな角度から同じテークを撮っているシーンで、かんだのは2、3回くらいでしたが、普通に使われていました。
第1話からかなりかんじゃっていましたねぇ(笑)。オンエアを見たら1話目でかんでいるところが使われていたので、「うわ~やっちゃっているなあ」って思いました(笑)。オンエアの後、「かんだら止まれば良かったね」って徹に言いましたし、もしシーズン2があったら、かんだら止めようと意志を確認し合いました。
――オンエア後、日本でも反響はありましたか?
友達からメッセージが来たり、保育園が一緒だったという私もあまり覚えていないような人から連絡が来たり、たくさんの親戚の方から連絡を頂きました(笑)。すごくありがたいですよ。励みになりますね。
――アメリカもそうですが、それ以前に行かれていたタンザニアなど、知らない土地で活動するのは怖くないですか?
いえ、全く怖くないですね。怖いというよりワクワクが優先してしまうので、特に行ったことがないとか、見たことがないとか、そういう新しいことに興味が湧いちゃうんですよ。
タンザニアは言葉も全く通じないですけど、心配はしていなかったです。
――そもそもなぜタンザニアを選ばれたのですか?
まず、アフリカのどこかを見ておきたいという思いがあって、タンザニアには唯一知り合いがいましたし、タンザニアがアフリカの中でも安全な地域だったのも大きいですね。10年くらい前、私の地元の近所にタンザニアの方が住まれていて、その方が日本でスワヒリ語を教えていたんです。
その方に当時電話番号を教えてもらって、それが家にずっと置いてありまして、タンザニアに行くと決めてから思い切って電話してみました。そうしたら10年も前なのに電話番号も変わっていなくて、思わず「あっ出た!」とビックリしました(笑)。
それからカタコトの英語とカタコトの日本語でお話しして、現地に行ってからは4日間くらいその人の家でお世話になって、そこから自分でいろんな場所を巡りました。
――それから女優さんになりたいというか、有名になりたいと思うようになったんですか?
そうですねえ。有名になりたいというか、「ならなきゃ!」という使命感がメーンでした(笑)。
――なるほど。その使命感はどこから湧いてくるんですか?
どこからくるんですかねえ(笑)。占いじゃないですけど、たぶん生まれつき使命感や正義感が強い星に生まれたのかもしれないです。
――有名になる手段としても、歌手だったりスポーツ選手だったりいろいろあると思うんですけど、あえて女優さんを選んだ理由は?
もちろん歌唱力が優れていたら歌手を目指していたかもしれないですけど、歌手は無理だなと。歌は中の上くらいなので(笑)。特にアメリカとかはもう本当にみんなうまいじゃないですか。
それで歌手じゃなくて、もちろん犯罪でもなければ、女優かなあと。映画やドラマにも昔から興味があったので、自然に女優を目指しました。
――それでアンジェリーナ・ジョリーさんに憧れたんですね。今も変わらないですか?
そうですね! 一番の目標と言いますか、私の目指す形とピッタリの人なんです。人生観と言うと大げさですけど、結構ハリウッド俳優さんでそういう人道支援だったり、環境問題だったりに取り組んでいらっしゃる方がおられるので、皆さんを尊敬しつつ、自分もそこを目指すことができたらいいなと思っています。
――実際にアンジェリーナ・ジョリーさんとお会いしたことはありますか?
いえいえいえ、ないですないです!(笑) 本当に会いたいんですけど、まだ会えていないですね…。
――ではこの作品をきっかけに、アンジェリーナ・ジョリーさんの方から注目していただいて…(笑)。
いやぁまだ私は有名じゃないですから。やっぱり今は知名度を上げることで必死なので。知識もないですし、勉強しなきゃいけないことが山積みなので、きちんとお話できるくらいになるまで努力ですね。
【「“国際派女優”祐真キキは空を飛びたい?」へ続く】
毎週火曜Huluにて独占配信
【HP】heroesreborn.jp/