ドキュメント72時間の放送内容一覧
東京・阿佐谷にある金魚専門の釣り堀に密着。他の魚に比べて釣り上げる際の“達成感”が少ない金魚だが、地元客が多く、一日中人は絶えない。大きな喜びは求めず、誰とも競わずに時間の浪費に身を任せる人々にカメラを向けるうち、彼らの裏側にある「社会に対する諦念」や「ささやかな現実逃避」が見えてくる。
静岡・伊豆にある断食道場に密着。疲れを癒やすために訪れる東京・銀座のクラブのママ、断食をすることで悪運を取り払い、新たなスタートが切れるという人間関係が原因で会社を辞めた女性などから話を聞く。さまざまな理由から日常を離れた道場を訪れ、「何も食べないために」過ごす人たちの姿を追う。
今、各地でファンを集めているというサバイバルゲームのフィールドに密着。子どもや若者だけでなく、定年後の趣味を見つけに来たという年配の男性や家事や育児を離れ、一人で参加した30代の女性などさまざまな人が“サバゲー”に夢中になっている。そんな“サバゲー”の魅力に3日間の密着から迫っていく。
東京・渋谷にある24時間営業の郵便局に密着。メールやSNSの発達で手紙などの利用者が減る一方、荷物の配送量は増えているといい、郵便局にはさまざまな利用者が来訪。企業から新商品の宣伝を頼まれ深夜に小包を受け取るインスタグラマーや、SNS上の仲間とアイドルグッズを送り合う若者などに話を聞く。
日本最大の物流拠点である東京貨物ターミナル駅で、24時間汗を流す人々の知られざる仕事ぶりを追う。鉄道が扱う貨物量は、ネット通販の拡大やトラックドライバーの不足によって、年々増加している。運転士、整備士、フォークリフトオペレーター、ドライバー、施設内に泊まり込む新入社員らの働く姿を見つめる。
石のお墓に混じって、桜の樹木葬が点在する東京郊外の大型霊園で密着取材する。故人の「自然に還りたい」という思いを受け、全国に広がる樹木葬。桜が咲く季節、この霊園には大勢の人がやってくる。この時期に、父親の墓参りで顔を合わせるという兄弟や若くして夫を亡くした女性など。女性は、夫が好きだったビールを片手に桜に語りかける。
東京・高田馬場の駅前ロータリーの、3月と4月のはざまの風景を捉える。数十もの学校や予備校、専門学校がひしめくこの場所は、若者たちの集合と解散で、昼夜問わずにぎわっている。最後の飲み会に向かう大学4年生や誰とも待ち合わせずにやって来る人など、出会いと別れが交錯する学生街で、「青春」を考える。
長崎・五島列島の玄関口である福江島で、春の風物詩といえるフェリー乗り場の“見送り”を追う。春になると島中の人々が集まり、島をたつ人との別れを惜しむ。涙ながらに島を離れる人、プラカードと紙テープを手に「お元気で」と声を張り上げて見送る人などそれぞれが迎える、新生活への不安や期待を映し出す。
Twitterで「何もしない私を貸し出します」という提案を持ち掛けている男性に密着する。男性への依頼は後を絶たず、「離婚届の提出に付き添ってほしい」「自分の民事裁判を傍聴してほしい」など、内容もさまざま。家族でも友達でもない「何もしない」人に、現代人は何を求めるのか、その価値と可能性を見つめる。
川や運河に囲まれた大阪市のベイエリアで、市が運営する「渡し船」に密着する。運賃は無料とあって、地元の学生や工場勤めの人たちにとって、欠かせない足となっている。「茶飲み友達に会いに行く」女性や、親の介護に行くために毎日渡し船を利用する人など、この船を利用する人々の物語に出合う。
東京ドームシティの巨大ホールで3日間開催された、“転職フェア”の様子を。「新たな一歩」を踏み出そうと、人生の岐路に立つ人の思いに迫る。
舞台は福岡・中洲のほど近くにある小さな不動産屋。雑居ビルの3階にひっそりと店を構えており、看板は出していない。それでも、ネットで情報を見つけた人が続々とやって来る。人口が増え続ける福岡市とあって、この店で扱う物件の幅は年々広がっている。新しい部屋で新しい人生を歩もうとする客たちの事情を探る。
舞台は北海道・旭川にある宝くじ売り場。ここは、高額当選がよく出る「伝説の売り場」とあって、気温氷点下にもかかわらず、続々と人がやって来る。約70年の歴史で生まれた億万長者は38人。当選総額100億円を超えるという。過去には倒産寸前で1000万円を当てた会社経営者もいた。一獲千金を夢見る人々の物語を見詰める。
舞台は大阪・道頓堀。「幸運の神様」の人形を手に、道行く人たちと「物々交換」を3日間続けたら、どんな人やモノに出会えるかを検証する。大阪の人情が気に入り、住み着いてしまったフランス人、卒業旅行で大阪に来たという大学女子サッカー部、空手の全国大会に出場するという小学生とその父親らとつながっていく。
駅前の再開発が進む東京・四谷。通りを入った路地に、創業60年の小さな「たい焼き店」がある。連日数十人が列を作り、寒くなればなるほどその列は長くなるという。味は「粒あん」のみ。創業以来使い続けている鋳型で焼くたい焼きは1個150円で、1日2500個を売り上げる。老舗たい焼き店にやって来る人々の思いを探る。
新年最初の週末、富士山の麓にあるキャンプ場に密着する。20数年ぶりというブームに沸くキャンプ場。気温は氷点下にもかかわらず、次々と人がやって来る。たった一人で「ソロキャンプ」に来た会社員や、こだわりのグッズを披露する50代のベテランキャンパーらが、どんな思いを抱えながら、富士山を眺めるのかを伝える。
舞台は年の瀬の成田国際空港。2015年に開業した格安航空会社(LCC)専用の「第3ターミナル」に密着する。最寄り駅がある第2ターミナルからの距離は、約600m。荷物が多いと移動が大変だが、通常の半額ほどの安さが受け、利用者は年々増加。平成最後の年越しに、格安チケットを手にした人々のドラマを追う。
仙台の「相席居酒屋」に密着。山形や秋田、福島、岩手など東北中から多くの人が集まりにぎわいを見せている。そんな「相席居酒屋」に集まる、職場での出会いがないという看護師や転勤が多く恋愛が長続きしないというサラリーマンなど、どこか寂しさを抱える男女の「本当に欲しいもの、足りないもの」に迫る。
東京・新宿にある日本最大級の「貸し音楽スタジオ」に密着。24時間利用できる同スタジオには、アマチュアミュージシャンだけでなく、さまざまな年代の多様な職業の人がやって来る。会社帰りのサラリーマンや、昔「ガールズバンド」を組んでいた主婦のグループなど、スタジオに集まる人々の思いに迫っていく。