ドキュメント72時間の放送内容一覧
青森・津軽を走る「津軽鉄道」に揺られる人々の思いに迫る。珍しいストーブのある列車を目当てに来る人や、雪景色の撮影を楽しみに県外から訪れる人に密着。さらに、東京に進学する高校3年生や、数十年ぶりにふるさとに帰ってきたという男性など地元の人たちに、「津軽鉄道」への思いを聞く。
2021年末で閉園した福岡の遊園地「かしいかえん」に密着する。老朽化とコロナ禍の影響により、65年の歴史に幕を下ろした同園。この地域では誰もが1度は訪れたという遊園地で、地元の人たちの思いを取材する。閉園までの3日間、出入り口にカメラを据え、別れに来る人たちを通して街の移り変わりを見つめる。
2021年の年の瀬、東京・新橋の駅前にある老舗の洋菓子店に密着。会社の部下への差し入れを買いに来たという上司や、肉体労働の後の自分へのご褒美という建設業者、1年の感謝を込めて家族のために買う人などを取材。2021年は、働く人たちにとってどんな年だったのか、甘い物を求める事情から見つめる。
奈良にある看護専門学校の学生を3日間取材する。高校を卒業したばかりの10代から社会人経験のある人までさまざまな背景を持つ200人の学生は、実際に患者と接する病院実習を前に実技試験に挑む。コロナ禍でその過酷さが再注目された看護の世界へ、どんな思いで飛び込もうとしているのかに迫る。
静岡・伊東にあるテーマパークを紹介する。巨大な敷地に怪しげな置物や昭和の雑貨などが雑然と並んでいる、いわゆる“B級スポット”だが、多くの人が吸い寄せられるようにやって来る。退廃的な感じが好きという若い女性や、独特な館長に会いたいと遠方から来るグループも。何が人を引き付けるのか、3日間取材する。
神奈川・厚木の郊外にある大型古着店を3日間取材する。10万点の品ぞろえを誇るこの店には、オーバーサイズで着たいとメンズ服を買う女性や、家ではお気に入りの古着を眺めながらお酒を飲むという男性、父親と服をシェアするという女子高校生も訪れる。古着選びや着こなしから、それぞれの生き方が浮かび上がる。
東京・小金井にある住宅街の“水くみ場”を3日間取材。地域活性化を目的に整備された水くみ場には、水を料理に使うという女性や、毎日飲んでいる地下水が元気の秘訣だという90代の男性、実験用の植物を育てているという農大生らが訪れる。1日70人もの人が利用する水くみ場から、地域の暮らしを見つめる。
愛知の工業地帯にある巨大なスケートボードパークに3日間密着。24時間開放され、無料で使えるとあって、いろいろな人が滑りにやって来る。仕事休みの週末に来るという還暦のスケーター、慌ただしい子育ての息抜きにスケボーに乗るというお母さん、近くの自動車関連の工場で働く外国人らに話を聞く。
衆院選の投票日をまたぐ3日間、東京・JR新大久保駅近くの格安弁当店に密着。290円の唐揚げ弁当や数十円の総菜を求め、店には地方出身の大学生や、出稼ぎの外国人労働者らが訪れる。また、24時間営業とあって、深夜にもタクシー運転手や、歌舞伎町のホストなどが来店。彼らの生きる現実と、望む未来に迫る。
大阪・なんばの地下鉄の駅近くに店を構える小さなヘアメーク店に3日間密着する。ここで客の多くがオーダーするのが「眉毛カット」。顔の大半がマスクで覆われている今、眉毛は相手に感情を伝える大事な役割を果たす。滞在時間わずか10分程度でもたらされる眉毛の小さな変化に人々が求めているものを探る。
千葉の郊外にあるドローンの練習場を3日間取材する。空撮や災害調査など、さまざまな現場で活躍する無人航空機・ドローン。練習場には小型ドローンのレースに熱中する親子や空撮の練習をする男性、始めたばかりの人らが集まっていた。アマチュア無線の免許や申請など、一手間かかるドローンに人が求めるものに迫る。
イヤホンやヘッドホンなど約5000種類のオーディオ機器を扱う秋葉原にある専門店を3日間取材する。コロナ禍でオンラインの会議や授業が増え、現在イヤホンの需要が高まっているという。10万円以上のイヤホンを吟味する男性らに話を聞き、求めるイヤホンの先にどんな世界を描いているのかを探る。
1万台近い自転車が収容できる、東京・江戸川区の葛西駅の地下にある巨大な駐輪場に密着する。始発で都心のビル清掃に出勤する女性や、家計を支えるためのダブルワークの勤めを終えて帰宅中という人など、ここには毎日、早朝から深夜まで大勢の人が行き交う。自転車を走らせるそれぞれの事情に迫る。
あらゆるものが“激安”で売られている都内にある“ワケあり”食品店を3日間取材する。同店には、賞味期限切れや在庫余剰品を目当てに多くの客が訪れる。9人家族のため少しでも食費を切り詰めたいという女性や、お得な肉を求めて車で1時間かけて来る親子などに話を聞き、激安を求める胸の内に迫る。
全国有数の花火の町として知られる山梨・市川三郷町にある花火問屋に密着。ねずみ花火やヘビ玉など約400種類の品ぞろえを誇り、地元住民など近隣各地から花火を求めて客が訪れる。旅行など遠出ができない今、近場で楽しもうとやって来た友人グループらに話を聞き、どんな思いで花火を見つめるのか取材する。
宮城・気仙沼の魚市場のそばにある、昔ながらの酒店に密着。飲料や食料などと一緒に長靴や手袋などがびっしりと並ぶこの店は、地元の人だけでなく、世界各地から来た漁師たちがこぞって装備や物資を調達する“漁師のコンビニ”として知られている。小さな商店で交差する、海で生きる男たちの人生を見つめる。
幻となった東京オリンピックのマラソンコースにスポットを当てる。当初は、浅草など東京の名所を走るコースが予定されていたが、暑さ対策のため北海道・札幌開催に変更された。8月上旬、取材班が幻のマラソンコースを3日かけて歩き、そこで出会った人たちの声に耳を傾け、東京の今を浮かび上がらせる。
都内の巨大文具店のレター売り場に密着。売り場は2フロアにまたがり、ポストカードや便せん、封筒などが並ぶ。コロナ禍で会えていない祖父母に手紙を書くという主婦や、出産を終えた妻宛てに母の日のカードを送るというサラリーマンの男性など、さまざまな訪問客を通して手書きの言葉に託す思いを探る。